日本最北端の地、礼文島を舞台にした湊かなえのミステリーを、吉永小百合主演で映画化した『北のカナリアたち』。
〈cast〉
川島はる【吉永小百合】礼文島で小学校教師をしていたが、ある事件をきっかけに島を離れる。
以下、島の子供たち
信人【森山未來】殺人容疑で、警察に追われ逃走中。
真奈美【満島ひかり】 直樹【勝地涼】 結花【宮崎あおい】
七重【小池栄子】 勇【松田龍平】
〈story〉
定年退職したはるのもとへ刑事が来る。礼文島で20年前に担任していた信人に殺人容疑がかけられているという。はるは、急ぎ礼文島へと渡った。出迎えてくれた真奈美は、あの日のことを語り始める。はるは、島を出た直樹、結花、七重に会いに行き、話を聴く。そして島で警官になった勇に。大人になった子供たちの胸には、今も”あの日”が重く胸に沈んでいるのだった。
20年前はるは、思い通りにならないことがあると大声を出す信人に、歌の才能を見出す。やがて6人の子供たち”北のカナリアたち”は、美しいコーラスを奏でるようになった。はるの夫が死んだあの日までは。
さすが湊かなえだと思ったのは、順番に登場する大人になった子供たちそれぞれに、自分にしか知り得ない事実があり、みなそれゆえに苦しんでいたことだ。
同じ出来事も、見る方向や立場、時間などが、ひとりひとりに違う事実を見せてしまう。
歌を忘れた”北のカナリアたち”は、北の地で長い時間凍っていたわだかまりを解かし、歌い始めるのだった。
10年前に公開された映画だったんですね。役者さんたちも、それぞれいい歳の取り方をしていてみな活躍していますね。☆画像はお借りしました。
久しぶりの旅、北海道の利尻礼文へ渡るまえに、予習と称して観た映画でした。
礼文島の「北のカナリアパーク」にある小学校校舎の写真です。
校舎のなかは、昭和の小学校の雰囲気がそのまま再現されていました。既存の小学校ではなく、すべて作られたセットだそうです。
子供たちが学んだ教室。ラストの合唱シーンも、ここで撮影されたんですね。
校舎の横には、草っ原の校庭が広がっています。
残念ながら、映画で美しくそびえていた利尻富士は、姿を見せてくれませんでした。
☆明日から、旅レポ、始めます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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