春に苗をもらったアルストロメリアが、咲き始めた。
5株ほどの苗を分けてくださって方には、6月下旬から9月くらいまで咲いていると言われていたので、ちょっと待ちくたびれ、忘れた頃に咲いたのだった。
「何色の花ですか?」と訊くと、
「黄色とか、ピンクとか、オレンジとか」
そう言っていたので、チューリップみたいにいろいろな色があるんだと勝手に思っていたのだが、咲いてみたら、ひとつの花にその3色すべての色が入ってた。
和名は、「百合水仙(ゆりずいせん)」。
たしかに、百合にも水仙にも似ている。
学名「Alstroemeria spp. Alstroemeria」は、スウェーデンの植物学者 「アルストレメール」の名前にちなんでいるそうだ。
長い名前だし、アルストロメリアが2つ入っているのがまどろっこしいが、NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』を観ていると、アルストレメールさん、名前をつけられてよかったね、と単純に思ってしまう。
南米インカ地方原産らしく「インカの百合」の別名を持つ。
歳時記に、季語は載っていなかった。夏の花、ということになるだろうか。
近づいて、万太郎よろしくじっと見つめていると、しゃべり出しそうな顔(?)をしている。
「アルストロメリア」という名を、なかなか覚えられないわたしに、文句があるのかもしれない。
最初の一輪が咲いたのが、7月15日。
それから、ゆっくり咲いています。おしゃべりしているように、見えませんか?
花言葉は 「華奢」「やわらかな気配り」「幸い」「凛々しさ」「人の気持ちを引き立てる」だそうです。
桔梗も、次々咲いています。
バルーンフラワーと名がついた、蕾。
こうやって、開いていくんですね。白い桔梗は、残念ながらあれから花を咲かせていません。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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