ブログのお友達のユミさんが紹介していた映画『メタモルフォーゼの縁側』は、シミルボンサイトで話題になっていた漫画が原作だ。
ちょうど時間が空いた東京で、ひとり映画を楽しんだ。
「メタモルフォーゼ」という聞いたことのない言葉と「BL」というキーワード。そして、女子高生とお婆ちゃんの取り合わせ。
読まずとも、覚えているくらいにはインパクト大だった。
「メタモルフォーゼ」とは、ドイツ語で「変身」「変化」「変容」「転生」などの意味を持つという。
ふたりは、穏やかな陽の当たる縁側で、ゆっくりと生まれ変わっていった。
〈cast〉
佐山うらら【芦田愛菜】BL好きの本屋でバイトする17歳の女子高生。
市野井雪【宮本信子】夫に先立たれ独り縁側のある家で暮らす75歳の老婦人。
河村紡【高橋恭平】うららの幼馴染みで同級生。
コメダ優【古川琴音】BL漫画家。うららと雪が夢中になる『君のことだけ見ていたい』の作者。
〈story〉
雪は、たまたま入った本屋で偶然見つけた漫画を購入する。ただ「きれいな絵」だったから。バイトでレジに立っていたうららは、動揺する。その漫画は自分が夢中になっているBL〈ボーイズラブ〉だった。
人づきあいが苦手で、将来のやりたいことも見つからないうらら。
海外で暮らす娘に家に来ないかと誘われながらも、今の暮らしを手放す思い切りが着かない雪。
年の差58歳。共通点など何もないふたりは、一緒に漫画を読み、一緒に笑い、思う存分漫画のおしゃべりをする。
そして、うららの描いた漫画でふたりコミケに出展することになるのだが。
芦田愛菜ちゃんの存在感はすごいと思うけれど、それを超えて呆然としたのは、宮本信子のなんともチャーミングなこと!
こんなお婆ちゃんになりたい、と後先考えず思っちゃう。
くすくす笑って、いっぱい泣いた。
うららが描いた「遠くから来た人」も、癒やされる佳作。
ラストに流れるうららと雪が歌う「これさえあれば」は、ずっと聞いていたい心地よさ。
ハートウォーミング要素があれもこれもと散りばめられた、時間が緩やかに流れる映画だった。
画像はお借りしました。
縁側って、いいね。
東京ミッドタウン日比谷で、観てきました。
これは、庭のホテル東京の中庭。縁側と通じるような感じ。
中庭を眺めつつ、ハッピーアワーでひとりビール。
ヒヨドリが、つがいで水浴びに訪れました。
さえさ~ん、リンクありがとうございました。
映画、良かったですよね。
BLという言葉も何となくわかっていたけれど、まさか漫画で流行っているなんてことはちっとも知らずにいました。
漫画どころか本を読む機会も減っているけれど、映画はそういう事抜きにほんわりと暖かい気落ちになりました。
普通なら女子高生と知り会うきっかけもないし、ましてや共通の話題を見つけるのに大変で会話も長続きしなさそうなのに、本音で話せるこのお二人が、本当に羨ましく思えました。
世代が全く違うお友達って、いいですよね~
こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。
この映画興味あります。見たいと思います。
宮本信子さんってきれいな女優さんですよね、声がまたいい!
芦田愛菜ちゃんも上品で知的な女性になりましたね。
縁側という言葉に弱い私、
こどもの頃の家にはぐるりと縁側がありました。
夫もそんな家で育った人で、私たちの家にも縁側をつけたかったのですが、構造上無理で今でもとても残念です。
山梨のお天気気温を見て驚いています。
どうぞ暑さにお気を付け下さい。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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