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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

スパッカ・ナポリの混沌

ナポリの街歩きで楽しみにしていたエリアに「スパッカ・ナポリ」がある。

「ナポリを真っ二つに、割る(spaccare)」という意味で、ナポリの旧市街の真ん中に伸びるクローチェ通りからサン・ビアージョ・デイ・リプライ通りが街を2つに分けているように見えることから、そう呼ばれるようになったそうだ。

雑然とした下町の持ち味と、そこここに位置する教会の静寂とがせめぎ合う街でもある。

宿はそのクローチェ通りの端にあり、「スパッカ・ナポリ」歩きには最適のスタート地点だ。

 

「ジェズ・ヌオーヴォ教会」「サンタ・キアラ教会」を見て、クリスマス飾りの人形が並ぶ「プレゼーピオ通り」を歩く。

「ドゥオーモ」では、世界最古のひとつに数えられる洗礼堂の天井を仰いだ。

「ニーロ像」を横目に歩き、「ナポリ・ソッテラネア」で地下探検をした。古代ローマ時代の街が、ここの地下には眠っている。

 

ここには、無秩序と静寂が混在していた。

どちらも、人が生きるのに必要なものなのかもしれない。

大型バイクが、クラクションを鳴らしながら人と人とのあいだをすり抜けていく。当たりそうで当たらない。ただ単に自ら進む道を進むだけである。

そんな彼らも、教会で神に祈るのだろう。

「スパッカ・ナポリ」は、混沌のなかに浮かんでいた。

街角の像を撮っていたら、ちょいワル親父が像の真似をして、口をあんぐり開けて通っていきました。

「サンタ・キアラ教会」修道院では、マヨルカ焼きの回廊をゆっくり歩き休憩しました。

サン・グレゴリオ・アルメール通りは、別名「プレゼーピオ通り」。キリスト誕生など、クリスマス飾りに使われる人形の店が並んでいます。

唐辛子のアクセサリーや人形は、ナポリ土産にどこにでも並んでいました。

ナポリ歴史地区のシンボル「ドゥオーモ」です。

世界で最も古い洗礼堂のひとつには、天井に5世紀のモザイク画が残されています。

「ニーロ像」は「スパッカ・ナポリ」の真ん中辺にあって、何度も通りました。東方文化との融合のシンボル「ナイル河(イタリア語でニーロ)」を擬人化した像だとか。

「ナポリ・ソッテラネア」地下探検の入口です。2時間ほどのツアーに参加しました。

古代ローマ時代の街が地下に眠っています。細く狭い真っ暗な洞窟を歩き、ワイン樽が貯蔵してある部屋や、地上から荷物を運び込んでいた穴などを見て回りました。

「ジェズ・ヌオーヴォ教会」の主祭壇では、マリア像をきれいに掃除するシーンを見ることができました。

夜の「スパッカ・ナポリ」を宿から撮った風景です。夜は旅行者には要注意の地域になるといわれています。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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