長旅の準備を進めていて、悩んだ末、予約していた美容室で、これまでよりショートに近い髪型にした。
これまで、というのは、まあ「ボブ」と呼ばれる髪型だろう。
段があまり入っていなくて、肩の辺りで長さが揃っている感じ。「お河童」と違うのは、パッツンと切った感じがしない程度には段が入っているところだろうか。
前髪も軽くなるように、いつも透いてもらっている。
その「透き」加減が「お河童」の重さを軽減しているのだろう。
「ボブ」は、永遠に人気の髪型だ。
何を悩んだのかというと、ひとつはまあ、短くするのが十代の頃以来だったから、似合うかどうか。
そしてもうひとつ重要な要素は、跳ねにくく扱いやすくすること。
波平役をやる(カツラをかぶる)ために髪を切ったのだが、以前はやわらかいウエーブのパーマをかけていて、丸っきり手がかからなかった。だが、短くすると跳ねる。これが悩みの種でストレートパーマをかけたのだが、それでも伸びてくると従来の癖が頭角を現す。
そこで、さらに短く、透く量を増やしてもらって軽くし、さらにストレートパーマをかけたのである。
だんだん短く、そして、さらに手をかけない楽な道を追い求めていく自分。もともとのずぼらで不器用な性格が、歳を重ねさらに花開いていくさまを俯瞰しているようだ。
とりあえず短めの軽いボブは、とても気に入っている。
スマートフォンで撮ってもらいました。
右の耳が少し大きくて、いつもチラッと見えてしまいます。子供の頃は、これがコンプレックスでした。
これがちょうど1年前の夏。
写真を見ると、いうほどの長さの差はないじゃんとも思いますが、この差で悩むのが女子なんです。
最近気に入っている、青磁色のワンピースとカーディガンのコーデ。
十代の頃にショートカットにしたのは、この漫画の主人公に憧れてのことでした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。