夫のリクエストで、パンとディップの夕餉となった夜。
ある失敗をした。
メニューは、鮪とアボカドのユッケ、茹で卵ディップ、サラダ、そして海老にしようと相談がまとまっていた。
まずディップとサラダを作り、鮪は直前に叩く方が色も悪くならないので、後回しに。海老のアヒージョの下ごしらえをする。
にんにくと塩を入れたオリーブオイルを弱火で熱し、あとは海老を入れるだけにしておく。
よし。と思った瞬間、あ、と思い出す。
そういえば、海老はアヒージョではなく、ブランチャ(塩焼き)にするんじゃなかったっけ。
「間違えて、アヒージョの準備しちゃった」
夫に言うと、無言で笑うのみ。
60代の夫婦ともなると、日常は勘違いや失敗でできている。
失敗した要因はわかっている。
卵ディップも鮪とアボカドのユッケも、パンと一緒に食べる料理だ。だから、パンをつけて食べるアヒージョを連想したのである。
ただ、その失敗を思い出すタイミングが、自分でもわからない。
アヒージョの準備を終えて、ふっと「ブランチャ」というワードが頭に浮かんだ。しっかり勘違いしていたはずなのに、不思議だ。
失敗もできないことも、きっとこれからますます増えていく。
それを穏やかに受け入れつつ、暮らしていくしかないのである。
鮪とアボカドのユッケ。カラフルで大好きな一品です。
鮪はエシャレットと叩きます。イタリアのみじん切り用の包丁メッツァルーナで。
メッツァルーナを買ったときにも、失敗したなあ。
問題のアヒージョ。美味しかった(笑)
ほかの日の写真ですが、鮪は、簡単にバルサミコ酢でカルパッチョにしても美味しいですよね。
こちらは、めっちゃ美味しかったリュウジレシピのコロッケ。
これも失敗というわけではなかったんですが、ちょっと大き過ぎて、ひとつでお腹いっぱい。小さく丸めてたくさん揚げればよかった。こういう失敗、キッチンではあるあるですよね。
一回自分の頭の中を調べてみたいな~
そう思うこと何度もあります。
>ただ、その失敗を思い出すタイミングが、自分でもわからない。
アヒージョの準備を終えて、ふっと「ブランチャ」というワードが頭に浮かんだ。しっかり勘違いしていたはずなのに、不思議だ。
そう、本当に不思議なんです。
失敗する前に気づけばな~と思うこと数知れずです。
やってしまってから、なぜかすっとあたまに「あれれ?」と浮かぶんですよね。
みんなそうなんだと思います。
まあアヒージョも美味しかったことだし、気にしない気にしないですよ。
アボカドは大好きですが、ちょうどよい硬さのを選ぶのが難しいですね。
夫はアレルギーが強い人なので食べるのは私と母だけ。
一緒にお酒が飲めればユッケ美味しそうですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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