アボリジニのドット・ペイントを久しぶりにじっくり見たせいか、信号待ちでみた信号の赤の光が点の集まりであることに気づいた。気づいたというより、知っていたことが、あらためて目...
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洗濯物の干し方は、みな同じようでいてじつはけっこう違っている。そんなにこだわりはない方だと思うが、それでも夫とも娘とも干し方は違う。だからといって、こうしなさいとも言わな...
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「天井が低くなっていますから、頭をぶつけないように気をつけてください」言われた途端に頭をぶつけることが、よくある。注意書きなども、見落としてはいないのに、頭をぶつける。わ...
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立秋のきのう、前日に降った雨のおかげで一気に気温が下がった。会う人会う人、挨拶は同じだ。「今日は、少し涼しいですね」「いいお湿りでしたね」それからしばし、話がはずむ。ガソ...
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島本理生, 読書 2018.08.07
『シルエット』は、35歳で直木賞を受賞した島本理生が、17歳のときに執筆。群像新人文学賞優秀作に選ばれたデビュー作である。何ヵ月も何ヵ月も雨が降り続き、もしかしたらこのま...
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7月は、暑く長かった。10日間のホーチミン出張に同行したこともあったが、帰国してから夫が体調を崩し、氷を買いに何度もコンビニに走ったり、エアコンを取りつけたり、病院への送...
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島本理生, 読書 2018.08.05
「動機はそちらで見つけてください」アナウンサー志望の女子大生【聖山環菜(ひじりやまかんな)】(22歳)は、父親を刺殺し、夕刻の多摩川沿いを血まみれで歩いていた。環菜が警察...
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葡萄園の取材に行ったとき、おもしろいものを見つけた。「ここが 地球の真ん中です」とかかれた石碑のようなものだ。しかしその横には、読み人知らず、ではなく「宇宙人」とある。一...
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「じゃが芋の冷たいスープが食べたい」バテ気味の夫のリクエストで、ヴィシソワーズを作った。普段作らないので、ネットの簡単レシピを参考にして、ふたり分だけ作り冷蔵庫で冷やした...
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ベッドから右足をはみださせ、踵を宙に浮かして眠るのが癖だ。踵がベッドにくっついているのが苦手、というか違和感を覚えてしまい、自然とそういう眠り方になっている。もちろんその...
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漫画, 読書 2018.08.01
志乃ちゃんは、自分の名前が言えない。母音から発音する言葉が言いづらい、というより言葉にならないのだ。それなのに、彼女の名前は大島志乃。母音ダブルで始まる厄介な名に生まれた...
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先週、何度か明野町の向日葵畑の写真を撮りに出かけた。『地球の歩き方』特派員ブログの取材だが、同じ町内。車で5分の勝手知ったる場所である。取材というほどのこともしていない。...
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先週、先々週の『みんなの手話』で、手話で絵本を朗読するコーナーがあり、『まっくろネリノ』(偕成社)を、手話と併せて身体全体で表現していた。手話を話す人は、いつも思うがとて...
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人の気持ちというものは、ほんの些細なことで色を変える。例えば、雨に気づいた途端、信号待ちする隣りの見知らぬ人が傘を開く。その瞬間、胸のなかで何かが弾ける。また例えば、木漏...
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