ラグビーワールドカップ観戦のまえ、新横浜駅からスタジアムまで歩く途中で遅い昼食をとった。
通りは人だかりで、あちらこちらが立ち飲みバル化している。
ランチ難民になるのではと不安になった頃、カウンターだけの小さなパスタやさんを見つけた。「浅草パスタ」とあり、和風のようだがメニューはミートソースやナポリタン、カルボナーラなどが並んでいる。満席だったが、パスタだし回転も早いだろうと少しだけ待ってランチにありついた。
よく見ると、メニューも一風変わっている。
ミートソースにとんカツがのっていたり、ナポリタンにエビフライがついていたり、カルボナーラにはふわふわオムレツがでんとのっかっている。
そして、半月型の朱塗りのお盆に、箸。
和風スパゲティ屋さんも増えているので、そう珍しくはないと思ったのだが、この日に限ってのことかもしれないけれど食べているのは外国人ばかり。それがみな、器用に箸を操っている。
郷に入らばと箸で食べ始めたが、これが思ったより食べにくい。お隣りの外国人青年を見ると普通に焼きそばでも食べているようにも見えるが、焼きそばのちぢれ麺とはまた勝手が違う。しばらくしてあきらめ、フォークを持った。
「彼らは、日本ではパスタも箸で食べるのかって思ってるのかも」
夫の言葉に、うなずく。
異文化を受け入れ、混ざり合う途中の混沌とした世界が、小さなカウンターのなかにあった。
「浅草パスタ」暖簾も営業中の看板も、和風全開。
昔懐かしいナポリタン。海老やあさり、キノコ数種類、ハムにウインナと豪華。もちもちパスタも美味しかったです。夫はこれにエビフライがのったバージョンで。
ラグビーの試合、グランドで実際見れたらテンション上がるでしょうね~
応援している人達との連帯感なんかも産まれるし、スポーツ何でも実際に見るのは楽しいですね。
日曜劇場のドラマ「ノーサイドゲーム」を見てからにわかファンになったので、羨ましいです~~
・
うちの近くにも、五右衛門っていうスパゲッティ専門店があって、そこはあえてお箸で食べるスパゲッティと謳っています。
長い事(たぶん10年くらい)行ってませんが、言われるがまま、出されるがままにお箸で食べていたんだと思います。
家でスパゲッティを食べる時さえも、フォーク使っているのにね~(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。