庭のヤマボウシが、満開だ。
ヤマボウシの星型のような白い花は、上を向いて咲くので毎年2階のベランダから眺めていた。
けれど今年は雨が続き、しっとりと濡れた枝が垂れ下がり、ウッドデッキからも花が楽しめる。花の季節にたっぷりと雨が降らなければ、花見をしようと2階に上ったときだけにしか見られないから、何倍も楽しめているような得した気分だ。
異常気象でもしや関東もすでに梅雨入りしたのではないかというようなじめじめした鬱陶しい日々だが、なかにはこうしていいこともある。
日々是好日だ。
生きていれば、無論「好日」と思えない日だってあるけれど、小さな輝きに目を向けて「是好日」と思えるような日を過ごしたい。
思いのほか早い梅雨入りで、大きな被害などが出ないことを祈りつつ。
ウッドデッキから見たヤマボウシの花。
4枚の白い花びらがのびのびと開いています。
2階のベランダから見下ろすと白い星が散らばっているようです。
ウッドデッキには、湿気を吸って閉じた松ぼっくりが落ちていました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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