氷見の「糠ぶりオイル漬け」と「蛍いか沖漬け」を購入する機会があった。
日本酒の肴にと、先に鰤を食べた夫が言う。
「”へしこ”みたいな味だよ」
「えー、そうなの?」
怪訝な顔をするわたしに、夫は頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。
「何かと、間違えてない? へしこだよ」
「あーっ、くさやと間違えてた」
「やっぱり。変だと思ったよ」
最近こういう間違いが多い。同じ3文字で同じ魚の加工品で同じくどこかの郷土料理で。
そこだけで、同一だと頭が判断してしまう。
うっかりに、磨きがかかっている。
これは脳の老化なのか。それとも、性格の老化なのか。
へしこは福井の郷土料理で、青魚に塩を振り糠漬けにした保存がきく塩が効いた加工品だ。
新鮮なたくさん鰤が捕れる氷見では、青魚ではなく贅沢に鰤を糠漬けにするのだろう。
一方くさやは伊豆諸島の特産品。くさや液に漬けたムロアジやトビウオの干物だ。
同じ海産物でも、日本海と太平洋の違いがある。
こうして区別化し、きちんと覚えたところで、しばらくしたらまた、ごっちゃになってしまいそうな気もする。
「糠ぶりオイル漬け」です。
「蛍いか沖漬け」です。
どちらも朝食に、ご飯と一緒に食べました。
けっこう上品な味です。
食後に、娘が父の日にと送ってきたフルーツ詰め合わせのなかの小夏を。
林檎のように剥き、白い薄皮も美味しく食べられるフルーツなんですね。初めて食べました。
おはようございます。
早寝したら目が覚めました。
さえさんはまだベッドの中かな?
へしこ・・・・数年前に夫が福井に出張した時お土産に買ってきました。
美味しかった!でも結構高価なそうです。
でもどこか懐かしい味がしたのです。
それもそのはず、秋田では昔からお魚を糠と塩で漬けておき、それを焼いてたべました。
私がこどもの頃はハタハタもそうやって漬けておりました。
鰊も、鰯も糠漬けにして食べていたのです。鯖はあまりとれないからなかったような気がします。
これがあるとご飯が進んで困りました。
糠ぶりオイル漬けはもっと食べやすく薄味にしたのかな~などと味を想像しております。
ほたるいかの沖漬けは美味しいでしょう!
これも蛍烏賊ではありませんが、夫が一度だけイカを釣りに行って、クーラーいっぱいにするめいかの沖漬けを船上で作って来たことがあります。
そのまま輪切りにして食べたら、美味しすぎて、お酒もご飯も進みすぎて困りました。
いかは鮮度が命、蛍烏賊の沖漬けも水揚げしてすぐにたれに漬けるからこその美味しさだったでしょうね。
あ~朝からお腹がすきました!ご馳走様でした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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