富士山の背が伸びた。
富士山の標高が、これまで計測してきた数値より5㎝高いことが判明したのである。
「富士山大好きで、標高を車のナンバーにしてる人いるよね?」
「5㎝じゃ、変わらないんじゃない。3776はメートルだから」
ニュースを見て、そんな会話をした。
夫がいう通りだった。正確には、3775m56㎝になったそうだ。四捨五入して3776mというのは、変わらない。あと50㎝高くなっても変わらないのだから、永遠に変わらないといっていいだろう。何事かあって、低くならない限りは。
翌日、富士山を見ると霞んでいた。春霞の季節だ。こういう日も増えている。
けれど、なぜかちょっとテレているかのように見えてしまう。
勝手に、感情移入しているのである。
「いい歳して、身長が5㎝伸びたらしいんだよね」
などとテレている富士山。可愛い。
雲隠れしている日も多く、そんな富士山さえ微笑ましく思えてくる。
「霞(かすみ)」は春の天文の季語。
春なれや名もなき山の薄霞 芭蕉

ニュースがあった翌日の富士山。うっすらとしか見えなかった富士山。

そして、きのうの富士山。雲隠れ。

10日ほど前の富士山。雄大です。

きのうの朝、ベランダから見た八ヶ岳連峰。

同じくベランダから。南アルプス連峰。

鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクは見えるんだけど。

甲斐駒ヶ岳は、ベランダからは木が邪魔してしまいます。

買い物に行く途中で見た、八ヶ岳連峰。

北から富士山を静観しているように見えた(富士山の背、伸びたらしいぜ。また差がついたのか。やってらんねえよ)のも、人間の思い込みですね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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