20㎝も積もったと思ったが、すぐに解けた。春の雪である。
翌日、風景は銀世界から一転し、土の色があらわになった。
「斑雪(はだれ)」は、まばらに降る雪や雪解けでまだらに残っている雪をいう天文の季語。傍題に「斑雪(はだれゆき)」「はだら」「はだれ野」などがある。また斑雪は(まだらゆき)とも読むらしい。
ひとすぢの水の音あり斑雪山 行方克巳
雪が解け始めた山から落ちてくる水の美しさ。それをストレートに感じた。
斑雪照り山家一戸に来るはがき 鷲谷七菜子
斑雪が春の陽に光っている。山に一戸しかない家にも、はがきが届く。春のぬくもりを感じる風景。
「雪の果(ゆきのはて)」も、天文の季語。
「名残の雪」「雪の別れ」「別れ雪」「忘れ雪」などの傍題があり、今シーズン最後の雪に心を寄せた言葉。釈迦入滅の日(旧暦2月15日)に営まれる法要「涅槃会(ねはんえ)」にちなみこの日を過ぎた雪を「涅槃雪(ねはんゆき)」とも呼ぶそうだ。
松に鳴る風音堅し雪の果 石塚友二
雪はもう最後になるだろうが、雪残る松林に聞こえる風音は、まだ堅い。
なほ油断ならざることも雪の果 稲畑汀子
これで雪も終わりか。いや、まだ降るかもしれない。積もるかもしれない。そんな気持ちは雪国でなくても実感する。
今週末は、ふたたび気温が上がるらしい。このまま春が来ればいいのだが。

雪の翌朝。ベランダから。道路の雪は解けていました。

南アルプス連峰。

庭は、斑雪です。

ウッドデッキ。こういうのも、斑雪っていうのかな。

少し経って、雲が晴れた南アルプス連峰。

午後には、けっこう解けました。

こっちの方が、斑雪っぽいのかな。

すっかり解けて、ホッとしています。
雪が降った上の写真はこちらより降ったな~という感じです。
斑雪という季語があるのですね。
日本語って細やかで美しいですね。
斑雪照り山家一戸に来るはがき 鷲谷七菜子
この句いいですね。
そう考えると郵便屋さんってありがたいですね。
土日の配達が休みになって内心腹を立てていたのですが、お休みは大事ですよね。
現代人は急ぐ傾向にあるから、反省です。
祖父が亡くなったとき、片づけを手伝ってその多さに驚いたことがありました。
親せきと交わしたはがきや手紙の多さです。
家の談話はあったようですが、大事な用事はすべて手紙でした。
何日にそちらに出向きたいと書いて出せばその返事が来るのは10日後だったり。
土日に配達休みなんて2日待てば届くのだから何のことはありません。
紹介してくださった素敵な一句でいろいろなことを思い出しました。
さえさん、ありがとう。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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