庭の撫子が、咲いている。
まだ5月だが、「撫子」は秋の季語だった。
調べると、庭に咲いている撫子は「唐撫子(からなでしこ)」で、春から夏にかけて咲く品種。『俳句歳時記・夏』には、季語「石竹(せきちく)」として載っていた。傍題は「唐撫子」「常夏(とこなつ)」。庭の撫子は「石竹」とも呼ばれるらしい。硬い茎と尖った葉、岩(石)場に生息することが多かったことから名がついたという。
春から秋まで長く咲く撫子は、古くは「常夏」と、また雅名で「形見草(かたみぐさ)」「日暮草(ひぐれぐさ)」「懐草(なつかしぐさ)」などとも呼ばれたのだとか。
石竹の揺れ合ふ丈の揃ひたる 上野さち子
たしかに同じ丈に咲く。今咲いている矢車菊などは、高さも花の大きさもそれぞれなのに比べると同じように咲くのが石竹の特徴だ。
石竹のどこに咲きても昔めく 片山由美子
わたし的には、洋風の花のように見えていたが、古くから日本に咲いてきた花。”昔めく”といわれればうなずくほかない。
蕾ながら石竹の葉は針の如し 正岡子規
これもたしかに。細長い針のような葉を伸ばしている。蕾もまた、尖っている。
撫子の句も、選んでみた。
酔うて寝むなでしこ咲ける石の上 芭蕉
撫子が、親しみのある花だということがよくわかる。
ネットの「きごさい歳時記」に、撫子の説明がわかりやすく載っていた。
中国原産の石竹をカラナデシコというのに対し、日本に自生するのはヤマトナデシコとして、古くから日本人に親しまれてきた。和名は「撫でし子」からきてをり、女性やこどもを象徴する花でもある。

駐車場脇に咲いた石竹。ずっと撫子と呼んでいますが。

蓼の花と一緒に咲いています。草取りしなくちゃ。

石垣の下から見あげるとこんな感じ。

タチツボスミレの葉が元気に大きくなり、種をつけています。
菫程な小さき人に生まれたし 夏目漱石

こんなところにも。

もちろん蓼の花は、ここにも咲いています。
末の子とひるは二人や蓼の花 石田いづみ

ホタルブクロも、もうすぐ咲きそう。

森は、フランスギクが花盛り。

ノコギリソウも、強く広がっています。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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