森を挟んだお隣りさんに、芹(せり)をいただいた。
「好きなだけ、抜いていって」
路地脇の水路に、自生していたそうだ。
「芹」は、春の植物の季語で、「根芹」「田芹」「芹摘む」「芹の水」などの傍題がある。
今、この辺りの土地では収穫できるが、春の七草のひとつ。収穫時期も長いのかもしれない。
芹すすぐ濁りたちまち過ぎゆけり 岸原清行
芹の持つ潔いほどの緑や、その香りを感じさせる句。
子に跳べて母には跳べぬ芹の水 森田峠
道の脇の細い水路に、芹は自生しているのだろう。子供は思い切りよく跳ぶが、大人はあれこれ考えて跳べぬということか。
芹の水つめたからむと手をひたす 篠田悌二郎
少し勢いのある流れを想像した。春、少しずつ暖かくなっているが、水は思ったより冷たい。芹の緑をまぶしく眺めつつ、手を浸しているのだろうか。
芹は、ツンとした香りとシャキシャキした歯ごたえが、とても魅力的な野菜だと体感した。スーパーで売っている芹を、わざわざ買うことはなかったからだ。
生でサラダにし、2分ほど茹でてお浸しにし、味噌汁でも味わった。
湿った土地に群生する芹。まさに自然の恵みだ。

きれいな緑ですね。

まずは、葉先をサラダにしました。

カレーの夕餉でした。

翌日は、お浸しに。胡麻油と醤油の中華風。

茎の部分を多く入れたお味噌汁も。
おはようございます。
芹が自生しているなんて羨ましい環境です。
友人の山荘近くの湧水にも芹やクレソンが自生していて、遊びに行くとどっさりいただいてきました。
芹は天ぷらもお勧めです。
彩に人参の千切りなど混ぜて揚げてみてください。
香りがよくて本当に美味しいですよ。
秋田の湯沢という所には芹の産地で(これは商売用に栽培しています)茹でた芹で白和えにしても美味しいです。
今度また頂いたら食べてみてください。
>子に跳べて母には跳べぬ芹の水 森田峠
母は芹の生えた小川を跨げなかったのでしょうか?
楽しい句ですね!

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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