なつかしい味を、思い出した。
子供の頃好きだった、ほうれん草の根っこである。
母は、わたしが根っこを好きなことを知っていて、よく葉っぱ部分とともにバター炒めにしてくれた。
けれど中学生くらいになり、ほうれん草は根っこに農薬が多く残留していると聞き、すっかり食べるのをやめてしまった。
「根っこ食べる?」「もう、食べないことにした」
母と、そんな会話したことを覚えている。
あのときの情報源は、どこだったのだろう。
家庭科の授業か、友人に聞いたのか、テレビか、新聞か。インターネットはなかった。特に調べることもせず、鵜呑みにして50年ほどが経っている。
今ネットで調べても、「ほうれん草、根っこ、農薬」ではヒットしない。
出てきたのは、残留農薬が多い野菜だからカットしてから洗いましょうという記事くらいだった。
地もと生産者の野菜を売る「おいしい市場」で、無農薬のほうれん草を見つけた。
その薄紅色の根っこが立派で、まるで「食べて食べて」と言っているようだった。
根っこを思う存分味わえるように、天麩羅にして塩で食べた。
甘い。子供の頃、この甘さが好きだったのだと思い出した。

大きな根っこのついた、無農薬のほうれん草。

根っこの部分をよーく洗って。

180℃の油で、4分揚げました。少し焦げた色になったけど。

焦げた風味はなく、甘~い。

この日の夕餉は、ポークソテー。

そして、ポテトサラダ&ルッコラ、かいわれ大根、ミニトマト。

茹で卵は、栗原はるみレシピの「酢じょうゆ卵」。

初めて作ったレシピ。冷蔵庫に入れておくと、便利です。

ほうれん草の葉っぱの部分は、バター炒めに。朝食風景。

地もと農家さんのほうれん草は、葉っぱも濃厚な味でした。
今年の冬はキャベツが高かったので、毎日のように葉物野菜を食べています。
ホウレンソウの根っこの赤いところは私も大好きで、食べています。
赤くなるのは糖分の色かもしれません。
ゆでているうちにばらばらになるからそのままでゆでるという人もいますが、私はさえさんのように切ってからしっかり洗ってゆでています。
バター炒めも美味しいですよね。
大根のお漬物がおいしそう!
年末に沢庵を漬けなかったので、今年の冬はちょっと寂しい食卓でした。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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