昨年末、観始めたNHKドラマ『宙(そら)わたる教室』をようやく観終えた。
原作は、もと研究者だったという伊与原新が、定時制高校で起こった実話に着想を得てかいた小説だそうだ。
〈cast〉
藤竹叶【窪田正孝】東新宿高校定時制に新しく赴任した理科教師。かつて、研究者だった。
柳田岳人【小林虎之助】読み書きが困難な発達障害ディスレクシアを抱えながら、ひとりで生きていこうと模索する定時制高校2年生。20歳。
名取佳純【伊藤蒼】起立性調節障害のため、保健室登校する16歳、1年生。シングルマザーの母親、優秀な姉は、佳純を理解しようとしない。
越川アンジェラ【ガウ】フィリピン人とのハーフ。フィリピン料理店を家族で営みつつ、40歳を過ぎてから定時制高校に通い始める。2年生。漢字が苦手。
長嶺省造【イッセー尾形】かつて町工場を営んでいた、76歳の2年生。ともに中卒で金の卵として上京した病気の妻とふたりで暮らす。
ほか、田中哲司、木村文乃、高島礼子、長谷川初範、中村蒼など。
〈story〉
柳田、佳純、アンジェラ、長嶺。年齢もバックグラウンドもバラバラな4人。藤竹は、彼らを誘い科学部を起ち上げる。
「教室に、ささやかな青空を作ります」
少しも読み書きができるようにならずやけになり学校を休んでいた柳田は、なぜ空が青いのかという、好奇心から教室のドアを開けた。
佳純はハブとしていた保健室でのクラスメイトとのトラブルが、アンジェラは全日制生徒の偏見や言いがかりが、長嶺は年の離れたクラスメイトたちと大喧嘩が契機となり科学部へ入部する。
「ここは、あきらめたものを取り戻すところです」
藤竹に後押しされ、科学部は火星のクレーターを再現する実験で学会発表を目指すのだが。
およそ15年にわたり無人火星探査車として活躍していたという「オポチュニティ」の存在が、印象的に描かれていた。
「火星の荒野にたったひとりぼっち。オポチュニティの轍を、孤独の象徴と捉える人もいるかもしれない。でも僕には、少しでも前へ進もうと懸命に生きた証に思えるんですよ」
藤竹は、オポチュニティの存在の裏には大勢の研究者がいるのだと話す。
火星の夕焼けは、青い。
そんな科学のおもしろさもさることながら、人と人とが交われば化学反応が起こるのだとドラマは語っていた。

藤竹がなぜ研究者をしていた大学を辞めたのかが、大きな軸になっています。窪田正孝、ぴったりのキャスティングでした。☆画像はお借りしました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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