8月23日の朝日新聞天声人語にあった「待つことの悦(よろこ)び」という言葉が、ずっと頭の片隅に残っている。批評家の四方田犬彦(よもたいぬひこ)さんのエッセーに「待つことの...
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神戸から明野に帰ると、すっかり秋になっていた。ヤブランや韮の花が咲き、栗の実が大きくなっている。けろじは姿を隠し、お腹の大きなカマキリ母さんを何匹か見かけた。山椒もハナミ...
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奈良, 旅 2017.09.07
奈良でいちばん行きたいのは、「室生寺(むろうじ)」。夫の希望で電車とバスを乗り継ぎ、奈良駅からは1時間半ほどの山のなか、室生寺へと向かった。十年以上前だろうか。古本屋で見...
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奈良, 旅 2017.09.06
奈良公園周辺は、気張らず散歩くらいにしておこうかと、興福寺、東大寺を、鹿たちを愛でながらただふらふらと歩いた。興福寺側から入り、奈良県ではどのビルよりも高いとされる五重塔...
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奈良, 旅 2017.09.05
比叡山を歩いた翌日、奈良に向かった。京都駅から奈良駅まで1本で行ける快速に乗れば、45分ほどで奈良に着く。案外近いんだ、と驚いた。ならまち周辺の宿をとったので、荷物を置い...
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京都, 旅 2017.09.04
夫の実家である神戸に帰省する際、少しだけ日にちをとって、京都、奈良を歩こうということになった。というわけで、京都は比叡山に登った。登ったといっても、ケーブルカーとロープウ...
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あれは、いったい何なのだろう。夜中に目が覚めたとき、急に思いつくことがある。経理の仕事で、ひとつ確認を怠っていたことに気づく。毎日かいているエッセイの、もっとぴったりくる...
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家ご飯, 食 2017.09.02
夫の留守中に、大量に茄子をいただいた。揚げ茄子の煮びたしを、とりあえず4本分作った。2日後には帰ってくるから、残った分を肴の一品にしようという魂胆だった。「自分のためだけ...
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小川洋子の『最果てアーケード』(講談社文庫)のなかに出てくるドアノブ専門店が好きだ。そこには主人公がよく入り込んでいた「世界の窪み」がある。両側の壁に設置された板一面に取...
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クリーニング屋さんに行くと、お庭に生ったという無花果をいただいた。「無花果食べて、風邪治してね」風邪はすっかりいいのだが、鼻声が抜けず、誰と会っても「その声、どうしたの?...
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先日読んだばかりの伊坂幸太郎『AXアックス』角川書店)の主人公、兜(かぶと)は、最強の殺し屋なのだが恐妻家だった。「恐妻家」ただただ妻が怖い夫なんて、実際に存在するものな...
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ご無沙汰しているお世話になった方から、突然手紙が届いて驚いた。千葉にお住まいなのだが、ここ北杜市の方と出会う機会があり、「北杜市」というキーワードから、私のことを思い出し...
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毎年、山梨は石和でフルーツ農園をやっている知人に、シャインマスカットを頼んでいる。東京や神戸の親戚に送り喜ばれているし、我が家でも心待ちにし、夫婦ふたりで競い合うように食...
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花と木, 田舎で 2017.08.27
今、庭のテッポウユリが、次々と咲いている。次々ととかくと、日々いくつもの花が開いているように思われるかもしれないが、そうではない。大輪の真っ白い花が、日に1つ、あるいは2...
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