『道の駅こぶちさわ』を、取材した。
小淵沢に限ることではなく、「道の駅」は、3つの機能を備えていなければならないそうだ。
24時間無料で利用できる駐車場、トイレなどの「休憩機能」
道路情報、観光情報、緊急医療情報などの「情報提供機能」
文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」
道にも、駅がある。
「駅」というワードも、ずいぶんと幅が広がったものだ。
今、電車の最寄り駅は無人駅のJR中央線『穴山』。
もっとも使うのは、その2つ先の『韮崎』。
越してくる前に川崎で使っていたのは、東急東横線『日吉』。
その前は、東京大田区。東急池上線『石川台』。
結婚する前にひとり暮らししていたのは、JR中央線『武蔵小金井』。
実家は、都営地下鉄三田線の『西台』。
子どもの頃は、東武東上線の『ときわ台』。
「駅」というワードには、そこで過ごした数えきれない時間が含まれ、だから履き馴れた靴のようにしっくりと馴染んでもいるし、埃にまみれてもいるし、なつかしくも感じる。
電車の駅は、住むところが変わっても線路でつながっている。その路線図が、方向音痴のわたしのなかにも大まかに入っていて、大まかに把握できる。
道路となるとまったくそうはいかないが、共通点もある。
高校生の頃、東武東上線の終点まで、意味もなく電車に揺られていくのが好きだった。本を読むでもなく、ただ車窓から町から田舎へと風景が変わっていくさまを眺めていた。
変わらないな、と思う。
移動していると、わたしのなかの多動の部分が安心するのだ。
だからわたしは、運転が好きだ。
道にも駅があるということが、うれしい。
たぶんもうすっかり変わってしまった東上線の車窓から見える風景を、いつかまた見てみたい。
『道の駅こぶちさわ』です。
主に取材したのは、隣接する『スパティオ体験工房』でした。
ここで娘の同級生の青年が、革小物職人をしているんです。体験もできます。
子どもの頃から知っているので、応援したい気持ち満々です。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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