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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

小さなことを少しだけ

クリスマスである。

東京で暮らす子どもたち3人それぞれに、プレゼントを送った。イブの夜に枕元に置けそうな小さなものだ。それを箱に入れ、のど飴やクッキーや都こんぶやチョコレートと一緒に詰めた。

 

誰かに喜んでもらうって、いいね」と言った父の言葉が耳に残る。

そんなたいそうなことではないが、クリスマスはいい。いつもは忘れていたことを思い出し、誰かのために何かをしようという気持ちになる。

父とて、たいそうな意味で言ったのではあるまい。

思っている誰かのために、そのときにできることをやれればいい。やれれば、自分も幸せだ。そんな感じだ。

 

広大な世界のなかでは、ほんのちっぽけな自分。大きなことなど、何一つできやしない。だから、思っている誰かのために小さなことを少しだけやる。ほんの小さなこと。ほんの少しだけ。だけど、と最近思う。もしかしたら、それが生きていくってことなのかも知れないなあ、と。

クリスマスの飾りが華やかな街を歩きながら、そんなことを思い巡らせた。

cimg1785東京で見かけたクリスマスツリーです。シックな雰囲気が素敵。

cimg1787近づいてみると、林檎も薔薇も小鳥もきんきらです。

離れてみると、シックできれい。近づいてみると、キラキラきれい。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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