トロッコ列車の終点「欅平」を散策していて、見たことのない白い花に出会った。
写真を撮っていると、地もとの方だろうか、年配の男性が教えてくれた。
「これは、ダイモンジソウという花だよ。ピンクの改良された園芸品種が売ってもいるけれど、ここのは自然に咲いているもとの品種なんだ」
「ダイモンジソウ?」
「大の字に見えるだろう?」
「ほんと、大の字に咲いてる!」
ダイモンジソウは、日陰がちの湿った岩場や渓谷の岩上に生えるユキノシタ科の多年草。花言葉は、「自由」「情熱」「好意」だそうだ。
知らない花を知る。それは、小さなよろこびだ。
家に帰ってから写真を見ていると、今度は写真家の夫が教えてくれた。
「たくさん咲いている花を撮るときにも、どの花を撮りたいのか決めて撮るといいよ」
なるほど、と思う。写真を撮るときだって、ぼんやり見ていちゃチコちゃんに叱られる。
知らなかったことを教えてもらい、知る。それも、小さなよろこびだ。
忘れることも日々多々あるけれど、知らないことは無限にある。だからこそ、生きている限り小さなよろこびを味わえるのだ。
ダイモンジソウ。
猿飛方面へ歩く駅前すぐに、群生していました。
10本の雄しべにオレンジの球がついていて、それがまた可愛い。
きれいな大の字。
帰ってから調べようと、葉っぱも撮っておきました。
きれいな大文字、見つけられるかな?
ダイモンジソウ、初めて知りました。
確かに「大」の字になっていますね。
でももっと可愛らしい名前でもいいくらい、可憐な感じの優しい花ですね。
なるほど、「どの花を撮りたいのか決めて撮る」
凄いアドバイスです!
ほんと、ボーっと漠然と撮っていました。
それこそチコちゃんに叱られますね。(笑)
秋にコスモスの写真を撮りに行きたいので、アドバイスを活かせるように頑張ってみたいと思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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