和田さんレミさんの『旅の絵日記』を読み、思い出したことのひとつが「グラナダ焼き」だ。
あとで知ったことだが、グラナダとはスペイン語でザクロの意味があるのだった。そして市章としてザクロが使われている。
和田さんの短いコラムを読み、ああ、グラナダ焼きってあったなあ、と思い出すと同時に、あれは石榴の絵だったのか、と新情報に新しい気持ちになった。
グラナダのシンボルとして描かれるザクロ、特徴的なのは、必ず硬い皮の一部が割れていることです。これはイスラム教徒が支配していた時代、グラナダの街は堅牢な城壁に囲まれ、キリスト教徒は奪還するのに大いに苦労しました。そこで、その硬い守りを破り、アルハンブラ宮殿をはじめとする「美味しい実」を奪ったということを記念して、必ずザクロが少し割れて描かれているのです。
NHK「世界ふれあい街歩き」より
地名に花の名をつける風習は、きっと世界中にあるのだろう。
山梨にも「梨」の字が使われているし、ポルトガルのフィゲイラ広場は「無花果」という意味だった。
グラナダ焼きのことを詳しく知ったのは、グラナダを後にしてマドリッドで立ち寄った陶器屋だったと思い出す。
ひとつひとつがハンドメイドであることや時代によっての違いがあること、色を重ねたものよりも白と青のグラナダ焼きの方が難しい故に高価であることなど、店主が熱心に教えてくれたのだ。
レミさんは、車で東へ向かう途中の陶器屋で、石榴が描かれたグラナダ焼きとランプシェードを買っていた。旅を終えての「それから」にはこうあった。
のんちゃんに送ってもらった荷物の中で、陶器のランプシェードは割れてばらばらになっていた。私はボンドで上手につないだ。立体のジグソーパズルみたいだった。今、台所にぶらさがっている。
グラナダで宿泊したホテルの部屋の壁。これがスタンダードなグラナダ焼きの模様です。石榴だったとは。
ホテルの近くの川沿いの道を何度となく歩きました。
グラナダ焼きの鉢が並ぶ窓。photo by Yasuo Maeda
ライトアップした夜のアルハンブラ宮殿。photo by Yasuo Maeda
マドリッドで入った陶器屋「カサ・タラベラ」には、グラナダ焼きがたくさん並べられていました。
グラナダ焼き美しいですね。
私が東京の雑貨店で買った絵皿ももしかしてグラナダ焼きかもしれません。
後で調べてみます。
手描きの良さ、色の良さ、大好きです。
夜のアルハンブラ宮殿もきれいですね。
アルハンブラの想い出も美しい曲ですね。
カサ・タラベラという陶器店の玄関ですか?
これがもう芸術品のようですね。
美しいものをたくさん見せてくださってありがとう♪
グラナダがザクロという意味を持つことは知っていたのですが
その意味がよ~くわかりました。
町のそこら中にザクロの木が植えてあるのかと思って
グラナダへ行った時は、町並みをキョロキョロしながら探したのですが
目につくのはオレンジの街路樹ばかりでした。(笑)
実に深い意味があったのですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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