6月から月一回通っている俳句講座も4回目になるが、残念ながら初めて欠席した。「紫陽花」「大暑」「盆」ときて、9月のテーマは「月」だったのに残念だ。『俳句歳時記』で、自習の月となった。
「月」の関連季語は数多い。
秋の月・初月・新月・二日月・三日月・弓張月・弦月・夕月・宵月・月夜・月光など。
なかでも「月代(つきしろ)」という初めて聞く言葉に惹かれた。こう説明文がある。
満月が出る直前、東の空がうっすらと白く明るくなること。月を待ちわびる気持ちが、空の微妙な変化をとらえる。
・良夜(りょうや)、十五夜、良宵(りょうしょう)、佳宵(かしょう)
月が明るく澄みわたって、美しい夜のこと。俳句では特に、旧暦8月15日の中秋の名月の夜(十五夜)を指す。(中略)曇り空で名月が見えないことを「無月(むげつ)」、雨天の場合は「雨月(うげつ)」という。
・待宵(まつよい)、小望月(こもちづき)
十五夜の満月を翌日に控えた、旧暦8月14日の夜。またはその日の月。「小望月」は少し満ち足りない月という意味。翌日の名月への期待感がふくらむ。
・十六夜(いざよい)(じゅうろくや)
十五夜の次の日、旧暦8月16日の夜。月の出が満月よりもやや遅いため、”いざよふ(ためらう)月”と名づけて、その趣を味わった。
・宵闇(よいやみ)
十五夜以降の、月が出る前の闇。単なる夕闇ではなく、月の出を待つ心持ちをふくんだ季語。
月の出を待つ季語は、旧暦8月17日には立って待つ「立待月(たちまちづき)」、18日には座って待つ「居待月(いまちづき)」、19日には寝ながら待つ「臥待月(ふしまちづき)」20日の月は夜が更けてからようやく出るから「更待月(ふけまちづき)」と続く。なんともおもしろい。
宿題でわたしが詠んだのは、ひとり暮らしをしていた頃の街を思い出して詠んだ句。
月代や物干しのシャツ白く揺れ
アパートが多い東京の田舎で、朝干した洗濯物が仕事帰りの刻ベランダで揺れている家も多かった。忘れられた洗濯物はちょっと淋しい風景でもあるけれど、そんな淋しさを満月を待つ白々とした明るさが輝かせてくれる。
『俳句歳時記』です。季節ごとに順々に読んで楽しんでいます。
お月見といえば、ススキ?
見えているのは我が家です。ススキは「茅(かや)」とも言いますね。茅ヶ岳の茅です。ススキいっぱいの土地だったのでしょう。
薪ストーブの上に、飾ってみました。
先週、秋の恒例行事の煙突掃除したばかりです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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