昨年秋から続けてきた『地球の歩き方』の連載「山梨特派員スペインへ行く」シリーズも15回を数え、最終回とした。
スペインで役立った、簡単なスペイン語のフレーズを集めてある。
じつは、最後に何をかこうか迷って、マドリードの「熊とイチゴノキ」の像について調べたのだが、いろいろとはっきりしないことが多くあきらめた。
旅をすると、まず下調べをして知り、実際に行って観て知り、帰ってきてから疑問に思ったことをさらに調べて知る、この三段階で旅したところを深く知っていくように思う。
マドリードのプエルタ・デル・ソルにある「熊とイチゴノキ」の像のことも、存在くらいしか知らなかったが、旅をしながら街のあちこちに「熊とイチゴノキ」を見かけておもしろがって写真を撮っていた。
そして、帰国後に「熊とイチゴノキ」がマドリードの紋章だということを知った。
由来には、昔首都だったトレドからマドリードに熊狩りに来ていたとか、大熊座に導かれて戦いに勝利したとか、諸説あるようだ。
ピクニックをしていた親子が、突然現れた熊から逃げて「イチゴノキ」に登ったという童話のような物語も見かけた。
その「イチゴノキ」は、しっかりとした幹を持つことから、ストロベリーではないことは想像がつく。イチゴノキ(ツツジ科)のほか、山桃(ヤマモモ科)だともいわれているらしい。
トラベルライターの仕事をしていることもあるが、旅は帰ってきてからも続いているのだなあと、よく思う。
プエルタ・デル・ソルの広場にある「熊とイチゴノキ」の像。
周囲は、観光客と待ち合わせの人たちでごった返していました。
マドリードの街じゅうにあった、マドリード紋章。可愛すぎる。
プエルタ・デル・ソルの「0Km地点」
18世紀にスペインでは6本の国道が整備され、その起点となった場所で、ここから距離を測っていたそうです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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