とても久しぶりに、卵かけご飯を食べた。
平飼いの卵を、いただいたのである。
卵かけご飯。といっても、食べ方は人それぞれ。
ほかの器に生卵を割り入れて混ぜてから、ご飯にかける人。ご飯をよそった茶碗に、生卵を割り入れる人。
カラザをとる人、いやいや、好きだという人。
醤油で、塩で、柚子ポンで、胡麻油を足して、刻み焼き海苔は必須などなど、かけるものもそれぞれ。白身を泡立てる人もいるらしい。
わたしは、熱々のご飯をよそった茶碗に、そのまま生卵を割り入れて、黄身にちょんと箸で穴を開け、ちょっとだけ醤油を垂らす。塩も、またよし、と思っている派だ。
”卵かけご飯”というとすでに読んでから7年も経つが、短編連作小説集『食べる女』を思い出す。
読書感想は、こちら。
映画の紹介は、こちら。
読書感想に、卵かけご飯の「台所の暗がりで」がなかったので、ここで紹介したい。
多美子は、草介と同棲して3年になる。料理が得意な彼は、いつも多美子の好きなものを用意して待ってくれている。急な仕事で帰宅が遅れても、飲み会が入って夕飯を食べられなくなっても怒ることはない。風呂を沸かしてくれたり、買い物の荷物持ちをしてくれたり、なにかと便利な男だ。
だが、多美子はヒリつくような恋をしていた昔の男と天秤にかけ、潮時かなと考えていた。草介が留守の夜、ひとり台所で立ったまま卵かけご飯を食べる。
空腹を満たすためだけの、手間のかからない、自分勝手なごはん。ちょっと野蛮なごはん。シャバシャバシャバ。
こんな行儀のわるい食べ方を多美子がしているなんて、昔の男も草介も知らずにいる。そう思いつくと、なんだかたまらなく愉快になってくる。
ご飯にドラマは、そして、ドラマにご飯はつきものである。

いただいた平飼い卵。写真はないけど冷凍の「黒富士農場 放牧鶏の味付き鶏つくね」も。

最初の2個は、目玉焼きで食べました。

スープにつくねを入れてみて、しっかりした味つけでおいしかったので、照り焼きつくねにすることに。

もちろん、卵の黄身をつけて食べます。

うふふ。

この春、お初の冷奴の夕餉でした。

翌朝、卵かけご飯にしました。

常備菜いろいろ。

黄身をちょんとつぶして、お醤油をちょっとだけ垂らすのが好きです。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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