比叡山を歩いた翌日、奈良に向かった。京都駅から奈良駅まで1本で行ける快速に乗れば、45分ほどで奈良に着く。案外近いんだ、と驚いた。
ならまち周辺の宿をとったので、荷物を置いてふらふらと歩いた。
「ならまち」は、世界遺産の元興寺周辺に広がる古い町、町家を改造したレストランやカフェ、雑貨屋などの店が集まる人気エリアのこと。
歩くだけで楽しく、ぜひ行きたいと思っていた雑貨屋『游(ゆう)中川』本店も楽しめた。奈良公園も近く、おススメのスポットだ。
そこから、この日お目当ての「唐招提寺」へ向かい観て歩いたが、前日、比叡山でかなり歩いたので疲れていて、チェックインの午後3時前にはならまちへ帰ってきた。とりあえず、こじんまりとした昼飲みOKのイタリアンカフェに入り、生ビールを飲むことにした。
歩いた後の生ビールが、喉をうるおし身体じゅうに沁みていく。
客はわたしたちふたりだけ。テーブル席に座り、のんびりと店内を眺めながらゆっくりグラスを空けていく。2席だけのカウンターの前には、ワインの瓶が並んでいる。その椅子を眺めるうち、不意に頼りない気持ちになった。
旅して、歩くのは楽しい。だが普段の生活にあるような安らげる場所は、そこにはない。安らげる場所、ホッとできる場所がないって、こんなにも頼りなく心細いことなんだと、思いもかけず突きつけられたような気がしたのだ。
風邪で寝込んだばかりだったから、そんなふうに考えたのかも知れない。あるいは、旅先にだけある穴に落ちたのかも知れない。
しかしその頼りなさ、心細さは、何歳くらいまでだろうか。若い頃には常に隣りにあったものととてもよく似ていた。とても馴染みのある、けれど思い出すと泣きたくなるような、すっかり忘れてしまっていた感覚。そんな感覚を久しぶりに身近に感じ、酔っているのか覚醒しているのかわからなくなっていった。
ビール休憩をしたイタリアンカフェ『Bambuno(バンブーノ』
これがカウンター席です。壁に洒落た絵とイタリア語が描かれていました。
全国展開している雑貨屋『游中川』本店は、細い路地にありました。
ペットボトルホルダーと、リバーシブルの布巾を購入しました。
いく筋にも伸びたならまち商店街のひとつ。にぎわっていました。
夕食飲みは、居酒屋『豊楽(とよのあかり)』で。
ならまち近くの宿『飛鳥荘』の朝食には奈良名物の茶粥もありました。
こんばんわ。
ならまちに行かれたのですね。とても広いですよね。
3年前に、主人と自転車を借りて、廻りました。それでも全部は行けませんでした。
町の雰囲気と、お店めぐりと楽しかったことを思い出しました。
京都駅から奈良駅まで快速で・・・行かれたのですね~。その沿線で私は生まれ育ちました。
あっという間に着くでしょう。以前に久しぶりに乗ったらもう外国人観光客がいっぱいで・・・
2つの古都を結ぶ、人気の路線ですね。
ぱすさん
ならまち、楽しかったです♩
レンタル自転車で回ったんですね!いいな~
もっとゆっくり歩きたかったです。
京都から奈良への沿線の途中で、ぱすさんは生まれ育ったんですね~
いいところなんでしょうね~♩
近鉄奈良駅からは、神戸の三ノ宮までも1本で行けて、また行きたいねという話になりました。
こんばんは❗
私はまだ奈良に行ったことがありません。11月末には
いつもの友人達と、初めて奈良に行く予定です。
初めての土地には、言い知れぬ期待が多くあります。が何処に行くにも人任せ、全て支えられています。
行動的な友人には感謝 しています。
さえさんの歩いた道、立ち寄ったお店にも、もしかしたら行くかもしれませんね。よく頭に入れて行こうと思います。特に、ならまち是非行きたいなー。
悠里さん
11月に奈良に行かれるんですね~いいところでしたよ~♩
ならまちは雑貨好きなわたしには特におススメです。
ぜひ楽しんでいらしてくださいね~♡
頼りになるお友達がいて、安心ですね。
方向音痴なので道案内は夫任せのわたしです(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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