CATEGORY

BACKNUMBER

OTHER

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

俳句の型・その2~『20週俳句入門』

『20週俳句入門』を、読み終えた。

だが、スタートはこれからだ。

1週ずつタスクがあり、ほかに暗記しなければならない「今週の暗誦句」が4句ずつあり、作者名も一緒に覚えなくてはならない。

それができなければ、先へ進んではならない。

けれど、まず一通り読んでみるべし。そこから立ち戻り、1週目からスタートすべしとある。

 

スタートはこれからだが、俳句の型は4つあり、「型・その2」についてまとめておこうと思う。

①下五に名詞の季語を置く。

②中七を切字「や」で終える。

③上五・中七はひとつながりのフレーズである。

④上五・中七は具体的な情景が浮かぶ内容にする。

⑤上五・中七は、下五の季語とはまったくかかわりない内容である。

上五に置いた季語を、下五に置く「型・その1」の逆バージョンだが、下五を名詞で終わらせる「型・その1」と比較して、インパクトが弱い。だからこそ〈④上五・中七は具体的な情景が浮かぶ内容にする〉が重要になるのだとあった。

例句は、こちら。

寄せ書の灯を吹く風や雨蛙  渡辺水巴

句の解説は、こうある。

数人で山の温泉にでも行ったとき、夕餉の折、誰かが言いだして、当日にわかに参加できなくなった仲間の一人に、寄せ書きをして送ろうということになった。夏のいささか蒸しむしする夜だから、窓は開けている。金亀子(こがねむし)や蛾などが飛びこんできたかもしれない。薄暗い電灯の下で作者が書こうとすると、窓からサッと風が吹き入って電灯がゆらいだ。

これまで、いくつかこういう解説を目にしたけれど、17音からここまで深く読みとれるのかと驚かざるを得ない。

そして、詠嘆と省略の役目を果たす切字「や」には、作者の様々な思いが集約されているという。

「型・その2」のわたしの句は、こちら。

食パンに並ぶ男女や額の花

だんだん、俳句が難しくなってきたように思えてしまうが、とにかくたくさん詠むべしとあるので、そうしようと思う。

写真展のギャラリーは正午からスタートなので、朝食を食べに行くついでに浅草寺を歩きました。宝蔵門。

宝蔵門を裏側から見て。

五重塔。

本殿。

淡島堂辺りから見た五重塔。

露店はまだ準備中で”並ぶ男女”はいなかったけれど、最近、行列ができる食パン屋さんを目にするようになりましたね。

境内の喧噪のなか、水と緑のフュージョンを感じる風景も。

「額の花」は、ガク紫陽花のことです。

 

 

COMMENT

管理人が承認するまで画面には反映されません。

CAPTCHA


PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

ご意見などのメール

CATEGORY

カテゴリ

BACKNUMBER

バックナンバー

CALENDAR

カレンダー
2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

COPYRIGHT © 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI. ALL RIGHTS RESERVED.© 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI.