山梨に越してきて20年が経つが、初めて甲州印伝を購入した。
印鑑入れだ。
父が亡くなり、そのあとの手続きやら何やらで実印を持ち歩くことが多くなり、ふと気が向いた。
甲州印伝をひとつくらい持っていてもいいかな、と。
知識も何も持たぬまま色と柄で選んだのだが、「甲州印伝」のもととなったのは、武田信玄が軽く丈夫な鹿の革で作った「信玄袋」に甲冑を入れて持ち歩いていたのがもとになり、発展していったものだという。現在の印伝は、鹿革に漆で模様をつけている。鮮やかな色も多く模様も様々だ。
大切に伝承されてきた伝統工芸の品。
小さなものだが、それをひとつ持てたということがうれしい。
これまで自ら買ってまで持とうと思わなかったのは、少し贅沢だという思いがありそれがハードルとなっていたからだ。
物との出会いも、ご縁だろう。
これからは、甲州印伝とも親しくなっていけそうな気がする。
こうして、住めば都のこの山梨が、わたしの故郷(ふるさと)になっていくのだろう。
赤にしました。薔薇唐草という模様ですが、表に薔薇がないのが気に入って。「印伝の山本」のものです。1,600円に消費税でした。
裏側です。
朱肉がついています。
こんにちわ
印伝の印鑑ケース、とても素敵ですね。薔薇の模様なんですね。
大人の逸品ですね。最近、私も印伝に目がいくのです。
お財布とか、巾着とか、一度は持ってみたいなあと思うようになりました。
色目や漆でつけた模様に、心惹かれます。
ちなみに、私が今使っている印鑑ケースは大島紬です。母のお土産です。
こんばんは~。さえさん。
素敵な印鑑ケースですね。
私も父が亡くなり相続の手続きで実印を使うことが多くなり印鑑登録をしました。
独身時代は独り暮らしということで、何かと必要で印鑑登録をしていましたが
結婚してからは夫任せでした。
実印を手にすると今まで三文判を入れていたケースではくたびれた感じがして
新しく新調したいと思っていたところです。
リンクが貼られてあったのでHPにとんでみました。
全く知らない工芸品でした。
いつか出会えるチャンスがあれば手に入れたいと思いました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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