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はりねずみが眠るとき

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飛蚊症とアメジスト

妹から「飛蚊症になった」と連絡があったのは12月初め頃だった。「どうも老化らしい」という。8歳下の妹が「老化」かあと、驚く。

すると翌朝、わたしも目のなかに何やら飛んでいるものを見つけた。けっこう大きく、微生物を顕微鏡で見ているような印象だ。

8つ離れていても、やはり姉妹。同時期に同じ症状が出るとは、血の力というモノは不思議である。

 

年末の忙しさにかまけ、眼科の扉を叩いたのは一昨日のこと。

「左目の方に大きなものが、右目の方には点のようなものが見えています」

訊かれるままに症状を説明すると、お医者さまが首を傾げる。

「両眼、同時に症状が出始めたんですか?」

そう言われると、自信がなくなる。

「もしかすると、右目の小さな点にはこれまで気づかなかったのかも知れません。左目に大きなものが見え始めて意識するようになったのかも」

「その線が濃いですね」

お医者さまも同意する。

妹の言う通り飛蚊症は老化であり、治療の方法も必要もないという。ただ心配なのは網膜剥離の症状である可能性があるのでその検査だけはするように勧められた。片目ずつ検査することになり、とりあえず左目は網膜剥離の疑いは消えた。

 

考えるに、妹に聞く前から症状はあったのではないか。ただ気にならなかっただけなのではないか。それを「血のチカラは不思議」だなどとか思っていたとは。

 

新年の挨拶にと東京の両親を訪ねたとき、しかし母が着ている暖かそうなポンチョを見て驚いた。わたしが履いていたスカートとつけていたアメジストのペンダントとまったく同じ色だったからだ。「血のチカラ」も、ないわけではない。

このスカートと母のポンチョがまったくの同色でした。

甲斐絹のスカーフも同じ色のものを持っています。

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  1. ぱす より:

    ひとくちに、老化と言っても、さまざまな症状が人によってあるものですね。
    なんだか、嫌になってきますが、付き合っていくしかないのですね。
    右目も、検査の結果が良好だとよろしいですね。

    私も、アメジストの色。紫なんか好きですよ。
    何気なく、同じ系統の色を選んでいるものですね。
    甲斐絹という、特産物があるのですね。スカーフ素敵ですね。

    • さえ より:

      ぱすさん
      そうですね~老化。これから、ますます悩みも増えていくんでしょうね。
      つき合っていくしかないんですよね。
      アメジストは誕生石なんです。それもあって、好きな石のひとつです。
      何気なく選ぶ色。数え切れない色のなかで同じだったりすると、不思議に思います。
      甲斐絹。甲府駅前の『甲府夢小路』の取材をしたときに気に入って購入しました。小さなサイズだったので手染めですが千円でした。鞄に入れておいて日除けや寒いときに使っています。便利です。

  2. ユミ より:

    ただの偶然なんでしょうけど、血の力って感じる時ありますよ。
    特に姉と。
    きっと体質も似ているだろうから、体の事に関してが多いんですけどね。
    飛蚊症、私もありますよ~
    鬱陶しいですよねぇ。
    明るい所に行くと、余計感じるんですよね。
    ほんと、網膜剥離とか深刻な事態じゃなければ、加齢って事で、
    皆さん多かれ少なかれあるんだと思います。
    鬱陶しい時もあるけれど、私の場合、意外と慣れてもいってます。
    気にしないのがいいのかもです。(^^)/

    • さえ より:

      ユミさん
      姉妹だと、不思議に感じること、けっこうありますよね。
      やっぱり体質も似てるのかな。
      ユミさんも飛蚊症ありますか。
      そうそう、明るいところ、白い壁の前なんかでよく見えます。
      ほんと、気にしないのがいちばんですね。
      気づかなかったくらいですから(笑)
      年相応って言葉の通り、受け入れていくことも大切ですね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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