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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

娘の背中

週末、25歳の末娘が帰ってきた。所用があってのことだ。

4年ぶりだという。

東京では、何度も会っていたのでそんなになるとは思わなかったが、時の流れは年齢に従い早くなる法則が証明されてもいるともいうし、はや4年過ぎ去っていたのだろう。

 

手巻き寿司の食卓を囲み、

「明野はやっぱり寒いね」

という娘に、わたしのダウンベストを掛けると、

「甘やかされてるなあ」

と笑った。

その背中は、しかし「背、伸びた?」とつい言ってしまったほどに、大人になっていた。

 

遠い日を思い出し、娘の背中は、わたしのなかでは、1歳のときのままなのかも知れないと思う。

彼女が1歳になった頃、母が仕事を引退し、わたしは夫の会社の経理を始めた。その頃はもちろんリモートワークなどはない。

孫たちを甘やかし放題だった母のことは兄と姉と同じく彼女も大好きだったから、わたしが出勤するときにも泣くこともなかったが、

「会社、行ってくるね」

というと、こちらを振り向かず小さな背中を向けたままで、これまた小さな右手を振るのだ。たった1歳の彼女もがんばっていたのだろう。

 

きのうは青空の下、雪が舞った。

八ヶ岳から木枯らしを吹き下ろす、八ヶ岳おろしだ。

晴れていても、雪が舞う。

小さかった背中を思い、母はただエールを送ろう。

八ヶ岳の定点観測地点。雪を撒き散らし暴れていました。

南アルプス連峰も同じような様子。

でも足もとの畦には、スノーフレークが咲き始めて。

まだまだこれからです。蕾いっぱいありました。

ヒヤシンスも、濃い紫色に太陽を浴びていました。

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PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

 

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