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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

夢のなかの小さな子ども

朝見た夢は、覚えていることが多い。

だが、朝食を終えた頃にはもう、忘れている。

忘れているのに、思い出そうとする。思い出そうとすればするほど、夢は遠ざかっていく。

けれど、ワンシーン限定で克明に覚えていることもある。

 

わたしはどこかの家の2階にいて、帰ろうとしているところだった。木の古い軋む階段を降り始めると、その家の子どもたちふたりがたたずんでいた。

男の子の兄弟で、兄は高校生くらいだろうか。弟はまだ幼児に見えた。

「通ってもいい?」

わたしは、無意識に兄の方に訊いた。

「どうぞ」

兄は素直に端によけ、わたしを通してくれた。

すると弟が、大人びた口調で、しかし子どもの声で言った。

「あなたは、もう階段を降りることはできない。小さな子どもだからといってないがしろにせず、僕にもきちんと声をかけるべきだった」

大きな瞳は栗色で、明るい茶色の髪は少しカールしていて、女の子と間違えられるだろうなと思うような可愛らしい顔をしていた。怒った顔ではなく、どちらかと言えば悲しそうに見えた。

軋む階段の下には、外の陽の光が漏れていたが、その後どうしたのか、どうなったのかは覚えていない。

 

潜在的に、小さな子どもだからと差別する気持ちがあるのだろうか。たぶん、あるのだろう。子どもだけではない、多くの差別を自分のなかに持っているのだろう。夢は、それを伝えようとしたのか。

朝起きて、ベッドのなかでしばらく考えた。

手繰り寄せてはみたが、そのシーンの前もその先も、思い出そうとすればするほど、もともとなかったかのようきれいに消えてしまっていた。

甲府の『AKITO COFFEE』に豆を買いに行きました。200g買うと1杯無料券をもらえるので、いつも気になる豆を試飲してから購入しています。これは、ブラジルの珈琲。美味しかったので購入しました。

壁に向かうテーブルには、ドライフラワー。端には、ライトが。

影をぼんやりと見つめました。

女性の顔にも見えるような。

天井にも、影が映っていました。

何の花だろう。

こんなスペースです。窓際の席もテーブル席もあります。

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  1. hanamomo より:

    睡眠のゴールデンタイムは10時から深夜2時までだそうで、その間は眠った方が身体にいいそうです。
    10時は無理でも11時には寝るようにしようと思ってはいるのですが・・・・。

    夜中に目は覚めますか?
    私は4時間か5時間で必ず起きます。トイレタイムです。
    でもその後またすぐに眠れるのです。

    夢を見るのはそのあと、やっぱり朝方に見ることが多いです。
    眠りは朝にかけてだんだん浅くなっていくから当然ですね。

    さえさんの不思議な夢、夢って実際に起きたことが少しずつ混ざり合って物語りになっているようですね。
    いろんなことが組み合わさると身に覚えのないことだったりするのでしょうね。
    夢の事はまだわかっていないことが多いのでしょうね。

    素敵なカフェ、お花とらんぷが作る影も楽しいですね。
    壁に向かって飲む珈琲、悟りを開く事を学んでいる修行僧のようです。

    • さえ より:

      hanamomoさん
      10時に眠るといいって言いますよね。
      わたしはけっこう寝ているかも知れません。今夜は、夫の帰宅が遅いので遅めです。
      夜中、よく目が覚めます。3時4時です。トイレに起きて、水を飲みます。
      それから眠れたり眠れなかったりです。
      夢は実際に起きたことが少しずつ混ざり合って、ですか。
      確かにあの木の階段は、どこかにあったような。思い出せませんが。
      カフェ、狭いんですよ。そのなかで、おしゃべりするふたりがいたり、子ども連れのお母さんが休憩していたり、ひとりで豆の試飲するわたしがいたり。
      修行僧かあ。思いもよりませんでした。

  2. ぱす より:

    夢は本当に不思議ですね。
    自分がこんなことを、ひそかに思っていたのかと自分で、驚くことがあります。
    私も、ここ数日、はっきりとした夢を見ました。

    バスに乗っていて、ここがどこか横の女性にたずねているのですが、その女性が見たことある人なのに、誰か思い出せない。
    現実の人か、テレビで見た人かが、思い出せないのです。
    2~3日経って今も、もやもやしています。謎です。

    • さえ より:

      ぱすさん
      夢、不思議ですね。
      ほんと、自分がこんなこと思ってたんだ~ってありますよね。
      思い出せなかった歌の歌詞を、夢のなかでするりと歌っていて、起きたときに思い出していたこともありました。
      ぱすさんの夢、もやもやしますね~
      思い出せるといいなあ。
      でも、思い出さない方がいいことなのかも。
      成り行きに任せるしかないってわかってはいるんですけど、思い出せないともやもやするんですよね~

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

I answer only Japanese.

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