30年以上前の話になる。結婚したばかりの頃だ。
夫婦で初めて、すき焼きをした。
「白菜入れて」と夫に言われ、白菜を鍋に入れた。すると「もっと」と言う。さらに入れるとふたたび「もっと」と言う。「えっ、まだ入れるの?」と聞き返すと、彼は自信満々の笑みをたたえ言ったのだ。
「すき焼きの味は、白菜で決まるんだよ」
北海道育ちの両親に東京で育てられたわたしと、神戸で生まれ育った夫。食に対する感覚の違いは多い。それがもっとも顕著に表れた料理が、すき焼きだった。
わたしは、白菜はすき焼きのなかでは脇役だと捉えていた。それは割り下を使う関東のすき焼きしか食べたことがなかったからだ。肉を焼き、そこに調味料を直接入れていく関西のすき焼きでは、白菜の水分が重要なのだと夫に教わった。
ところが最近知ったこと。東京のすき焼き屋有名どころ何店かにアンケートをとったところ、白菜は入れないという答えが大半を占めたそうだ。
「白菜を入れないすき焼きがあるなんて!それってまったく違う食べ物じゃん」
逆に驚いたのは、わたしの方だった。すき焼きに関して言えば、すっかり関西人の舌になっているのだろう。
いや待てよ。最近我が家のすき焼きは、牛じゃなく豚を使う。その方があっさりしていて美味しいと二人の意見が一致したのだ。
神戸では「お肉」と言えば「牛肉」のことだという。豚すきなど、関西の人から見たら邪道と却下されてしまいそうだ。
あれこれ考えるも、関東だとか関西だとか、本当はあまり関係ないのかも知れない。家族で年月をかけ作られていく味が、その家のなかではいちばん美味しい味なのだ。すき焼きの味つけは、結婚当初から今に至るまで夫が担当している。
町内の野菜直販所で購入。1個280円でした。安い方だよね。
瑞々しい!まだまだ固くしまってはいないけど、水が滴るいい白菜でした。
豚すきです。白滝やすき焼き麩、春菊もたっぷりも入れて。
わたしは、卵を混ぜないで肉を黄身につけて食べるのが好き。
夫は、思いっきり混ぜた卵をつけるのが好きです。
ビールもいいけど、すき焼きと赤ワイン。合いますねー。
おはようございます。
豚肉は好きですが、すき焼きというと、我が家は牛肉でしょうか。
カレーは豚肉で作る事も多いですけど。
すき焼きも地方によって作り方も様々なんですね。
たしかに牛脂いれて、お肉入れて野菜も入れてから砂糖と醤油で味付けするのが関西の定番の作り方みたいな気がします。
でも最近は、市販の美味しいわりしたを使って、お肉だけ先に何枚かいただいたりします。
野菜まだ高いですよね。
白菜1玉280円はまだ安い方だと思います。
昨日は半分でその値段でしたよ~~(´;ω;`)ウッ…
ユミさん
おはようございます。
やっぱり関西のすき焼きは牛肉が定番ですよね。牛肉の美味しさもこっちで出回ってるものとは違うのかも知れませんね。
でも、食べ方も多様化していますね。美味しければいいって臨機応変に考える人が増えてきたってことかな。
スーパーの野菜売り場を歩くと、高くて買えなくなっちゃいますよね。
産直野菜があるだけ、新鮮で、少しは安く手に入るってことですよね。野菜好きの家庭には家計に打撃の冬になりそうですね(+o+)
さえさん、おはようございます♪
我が家のすき焼きの味付けは最初に肉を焼いてから調味料を入れていく関西風です。
子供の頃は普段料理なんてしない父親がすき焼きの時ははりきって作ってくれました。
調味料は目分量なのですが、いつも安定の美味しさだったのを覚えています。
もちろん、白菜も入れますよ、たっぷりと(笑)
白菜が入っていないのはすき焼きではないです(きっぱり 笑)
豚肉を入れるのも美味しそうですね。
今度、試してみますね。
ちなみに私は卵は思いきり混ぜる派で~す♪
papermoonさん
こんにちは~。
papermoonさんも関西風のすき焼きなんですね。白菜たっぷりのすき焼き、美味しいですよね♩
そうそう。我が家も鍋やすき焼き、バーベキュー、焼肉、お好み焼き、などの食卓料理のときには、普段料理しない夫がやたらはりきっています(笑)お父さんの出番なんでしょうね。
若い頃は牛肉ですき焼きしてたんですが、だんだんさっぱり系が好みになってきました。
卵まぜまぜ派なんですね~。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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