包丁を片手に、玄関へ向かった。
不意に既視感に陥る。いや、自分が経験したことではない。考えれば、ミステリー小説やサスペンスドラマでよく見るシーンだ。
冬場、いただいた大根や白菜は自然の冷蔵庫と化す玄関に置いている。玄関が貯蔵庫となるのだ。
そこへ包丁片手に、大根の葉を切りに行った。ただ、それだけのことである。
経験したことのないシーンでも、まるで自分がそこにいたかのような感覚に陥ることってあるのだなと、新しい発見をした。
そこに家族が帰って来たり、誰かが訪ねてきたりしなくて、本当によかった。
大きな葉っぱのついた大根を、いろいろなご近所の方からいただきます。
玄関でぶじに葉っぱを切って(笑)「かちり」と炒め煮にしました。
このときは「小女子」と一緒に炒めて。お味噌汁にも大根(笑)
わたしは入れない派だけど、夫は納豆には生卵を入れる派。
先日のおでんのときの写真です。大きな大根!このときの大根の葉っぱは、魚類がなくて大根葉だけのシンプルバージョンでした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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