午前中と午後と他の用事があり、短時間で昼食をとり直行することがある。
午後の直行先は、月1で2教室通っているエッセイサークルの場合が多く、お腹いっぱい食べると集中できなくなる。なので、コンビニのイートインでおむすびを1個食べたり、ベーグル1個で済ませたりもしていた。
コンビニは居心地がいいというにはほど遠く、ベーグル屋さんはテラス席しかないので夏のあいだ足を運ぶことはなかった。
そこでエッセイサークルの会場近くで見つけたのが、「モスバーガー」である。
何を今さら、といわれるかも知れないが、ここのモスバーガー、そんじょそこいらのモスバーガーではない。
とびっきり居心地のいい「モスバーガー」なのである。
まず入口に置かれた黒板に「秋の風が吹き始めましたね。芸術、読書、食べ物、どれを楽しみますか?」と、シンプルなイラスト入りで季節の挨拶がかかれている。
スマイル0円はもちろんのこと、スタッフは明るく、ここが大切なんだけれども、とても穏やかだ。20代から40代くらいだろうか。みな落ち着いた雰囲気を持つ女性ばかり。
レジ横には、野菜の出荷もとが名前入りで表示されているのだが、たぶんこれはモスバーガー全店で決まっていることだろう。だが、その表示の仕方がまた素敵だ。フェルトで玉葱やキャベツを作り、コルクボードに貼りつけている。文字もカラフルで工夫しているなと感心した。
テーブル席の窓際には、本があり、図書館よろしくポップで本を紹介している。座ったところには手相の本があった。ふっと興味を覚える。
ゆっくりどうぞ、と言われずともその本たちがそう言っているのが聞こえた。
子ども用の椅子にも、フェルトで手作りしたカバーがかけてあり、小さな子は喜ぶだろうなと思えた。
そしてテーブルには、食べ終えたトレーはどうぞそのままで、とある。
たぶん、ほかの店舗ではないサービスだ。時間がゆるりと流れるくらいにはここが田舎だからだろう。
様々な決めごとがあるチェーン店でだって、人が手をかけ、心を砕けば、居心地のよさは作れる。手作りがいいというのではない。居心地のよさを作るために心の手間隙をかけているところが、とてもいいと感じたのだ。
入口に立てかけられた黒板。
まずレジで、フェルトで作られた野菜たちに目が留まりました。
その斜め上には、センス良くリースが。
窓際には、本が飾ってありました。時間があればゆっくり開きたかった。
子ども用の椅子には、手作りの可愛らしいカバーが。
海老カツバーガー。カリッと熱々に揚がっていて、美味しかった。これが何より大切なんですけれどね。
台風の影響は、大丈夫だったでしょうか。
モスバーガー、美味しいですね!
バンズも中身も、一味違いますね。しばらく、食べてませんが、また行ってみたくなりました。
一時、エビぷりぷりのバーガーが好きでした。
チェーン店でも、その店の人たちのセンス次第で、特色が出るものですね。
居心地がいいのは、本当に大切です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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