「雨が降らんから、細いけどねえ」
近所の農家さんが、わざわざチャイムを鳴らし、大根を1本くださった。畑帰りの軽トラだ。
さっそく葉っぱを刻み、じゃこと炒め煮にし、大根は鶏の手羽中(いちばん小さいタイプの骨付き肉)と煮た。
昔は、大根の煮物といえば鶏もも肉と煮ていたのだが、去年しばらく一緒に暮らしていた娘が、骨付き肉の方が美味しいというので変えてみた。
たしかに骨の旨みが出るし、同じグラムでも安い。
それからは、大根の煮物は手羽中派だ。
こうして、家族のコメントで”我が家の味”が変化するのは楽しい。
4月に結婚した娘は、9月に新婚旅行でポルトガルとギリシャへ行ってきたという。
大根を煮ているかどうかは知らないが、料理はしているらしい。
レシピを訊いてきたり、たまに料理の写真をLINEしてきたりする。パエリアの写真は、たいそう美味しそうだった。
たしかに例年と比べると細いかもしれませんが、立派な大根です。
大根と鶏手羽中の煮物です。
葉っぱとじゃこの炒め煮。
やわらかそうだったので、皮も柚子ぽん+醤油+柿酢で漬けてみました。
大根三昧の朝ご飯。
カルシウムもビタミンCもたっぷり。
娘からLINEできたパエリアの写真。蛸入り。
蛸なし。レシピも教わったので、今度作ってみようと思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。