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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

新しい夫婦の箸

夫婦の箸の片方が折れてしまったので、年末、新調しようと探していたが、忙しさに紛れ、そのままになっていた。

「上田で、見つかるかも」

などと言いつつも、年も押し迫った旅で見つかるとは思っていなかった。

 

ところが、宿泊した別所温泉の宿の受付横に、ずらりと箸が並んでいたのである。

ただ、その箸はデザイン的にどうかなとふたり顔を見合わせた。

赤や青や黄、紺、エンジなどカラフルな模様の箸が選び放題だったが、どれも形は同じで持ち手の一部分が細くなっていて、黒い。

使いやすさ重視だとはわかるが、逆に持ってみたら違和感があるんじゃないかとも思え、ほんとうに使いやすいのか疑問だった。

 

だから翌朝、朝食の席に置いてある箸を見て、ふたたび顔を見合わせた。

「使ってみたら、違和感ないね」

「いいかも、これ」

ということで、20ほど並んだなかから、あーでもないこーでもないと言いながら好きな柄を選んだ。明るい青と赤になった。

 

食洗機にも入れられる、機能性重視の箸。

正月の食卓は祝い箸を買うのをやめ、新しい夫婦の箸で過ごしたのだった。

よく見ると模様は違うけれど、揃いの箸に見えます。「彩箸~SaiBashi~」というネーミングでした。

大晦日に夫が打った蕎麦は、正月2日まで楽しみました。

箸を売っていた温泉旅館の朝食。ここで使ってみて、違和感もなく使いやすい、ということで購入しました。

欅の椀とともに、新しい箸で新年を迎えられました。白菜と厚揚げの具たっぷりのお味噌汁。

もう5年くらい買い換えようと思っていた鍋つかみも、ようやく新調しました。うっすらアズレージョ色です。

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    こんばんは。
    秋田はとっても寒いです。
    そちらはいいお天気だったでしょうか?

    持ちやすそうなお箸ですね。
    色もきれいです!
    お蕎麦美味しそうですね。
    打ったお蕎麦は香りがいいでしょう?

    カラフルなマグネットが美しい場所は冷蔵庫の扉ですか?
    最近買った我が家の冷蔵庫は前面にはマグネットがつかなくて、輪ゴム掛の小さな吸盤とよく行くスーパーの割引カレンダーは側面に貼りました。(笑)

  2. ぱす より:

    こんばんわ
    新しい年を新しいお箸で始められたのですね。
    別所温泉の思い出と共に、いいですね。
    持ち手が細くなっているのも、使いやすかったですか。
    お宿のお箸の色も、さえさんご夫婦が選んだ色も、それぞれに明るい色合いでいいですね。
    ごはんの時間が楽しくなりそうです。
    最近、宿のお箸も使い捨てでないものが増えて来ていますね。

    私は2年ほど前に諏訪湖に行った時にタケやみその売店で買ったお箸を使っています。
    深いレンガ色の、民芸調のものでした。毎日使うもの手になじむものがいいですね。

  3. さえ より:

    >hanamomoさん
    おはようございます。
    山梨も晴れています。
    お箸、持ちやすいです。これまで、デザイン重視で持ちやすさを考えていなかったな~とあらためて思いました。
    夫の蕎麦は、香りも味もいいんですよ(^_-)-☆
    蕎麦粉は信州から取り寄せて、毎年打っています。
    写真は、冷蔵庫の横です。そうそう。扉にはマグネットつかないんです。
    新しい冷蔵庫、いいですね~でもたいへんだったでしょうね。お疲れさまでした。

  4. さえ より:

    >ぱすさん
    おはようございます。
    今年は、新しい箸とお椀とをあつらえるタイミングになりました。
    旅の思い出とともに。
    こういうのも、楽しいですね。毎日使うたびに思い出して。
    旅先のホテルや旅館も、環境を考えて箸も選んでいますよね。
    諏訪湖ですか。去年、縄文の取材で回り、鰻が美味しかったのは印象に残っていますが、日帰りだったのでほかの観光地などには行けませんでした。
    タケヤみそ。美味しい信州味噌でしょうね。
    手に馴染むお箸、デザインよりそういうものが欲しくなる年齢に達したということもあるのかもしれませんね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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