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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

春の夜、優しい食事を

東京は祖師ヶ谷大蔵で、夫と食事をした。

『春風駘蕩』は、麹町にあった頃から夫が懇意にしていた店で、この冬移転してからわたしは初めて足を運んだ。

移転準備期間、ご夫婦でイタリアとスペインを勉強がてら回ってきたと聞いていて、カウンターに座るなりスペインはサン・セバスチャンの話で盛り上がった。

 

さて。その移転して新しくオープンしたばかりの『春風駘蕩』だが、ホームページを見て、いいなと思っていた。

「飲み疲れない、食べ疲れない、ほっとする味わい」がコンセプト。 飲み疲れず食事に寄り添ってくれるワインと素朴ながらこだわりのある優しい味わいの料理を取り揃えております。

そうなんだよね。最近、お腹いっぱいになりすぎる食事ってほんと疲れるんだよなあと実感していた。歳を重ね、実感するようになったわけではあるのだが、じつは若い頃だってムリが利いただけのことで、実際は疲れていたのだと、今になるとわかる。

 

ほっとする味わいの料理を、美味しいと思える分だけいただく。

楽しく飲める分だけの、美味しいお酒をいただく。

それって、お腹がはち切れそうなほどにたらふく食べることよりも、高価な酒を飲み尽くすよりも、よっぽど贅沢なことなのかも知れない。

 

つきだしにと出されたのは、鶏のスープだった。

「春の風がのどかに吹く」そんな意味を持つ『春風駘蕩』での夕食に、お腹も心も満たされた。ぜひともまた、気の置けない人と行きたい店である。

『春風駘蕩』かっこいいこの入口は、ちょっとわかりにくいかも。地下です。

クラフトビールがあったので箕面の「ゆずホワイト」をいただきました。お猿さんがいっぱいいる土地の地ビールなんですね。

フランス産ホワイトアスパラガスのポシェ。やわらかいのに歯ごたえばっちりで春の味わい。お皿も素敵だなあ。鶏のスープの写真は撮れてなかった。

イカ墨の煮込み。固めのご飯がぴったりでした。パンでソースをきれいにいただきました。

白ワインと赤ワイン。

どちらもイタリアワインを。

鴨のロースト。やわらかくっさっぱりした鴨に、里芋と筍を添えて。

蛸のカルドソ。リゾットよりも軽めで旨みが濃かった。

 

☆『地球の歩き方』ニュース&レポートの記事をかきました。

【日本三大桜のひとつ『山高神代桜』を愛で、『眞原の桜並木』を歩きませんか?】

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  1. hanamomo より:

    箕面の「ゆずホワイト」フルーツ麦酒なのですね。
    おいしそう、柚子の香りがしましたか?
    このお店、静かに飲めそうでいいですね。
    酔っ払いがうるさいところはいやですから。

    スペインのサンセバスチャン、美しいところなのでしょうね。
    お友達の息子さんがワインの勉強をしに行っているんです。

    • さえ より:

      hanamomoさん
      「ゆずホワイト」フルーツ麦酒でした。麦酒とかくの素敵ですね。
      柚子の香りはほんのりで、でもフルーティなすっきりとした味わいでした。美味しかったです。
      静かに食事を楽しめるお店って、いいですよね。
      酔うのもおしゃべりも度を過ぎると周りの人も楽しめなくなっちゃいますものね。
      サン・セバスチャン。
      美しく、そして様々なタパスが美味しい街でした。「美食の街」といわれているのに、ちゃんとしたレストランに行かなかったねと帰って来てから夫婦で後悔したのを覚えています。
      お友達の息子さん、ワインの勉強ですか。楽しいだろうなあ。がんばってほしいですねえ。

  2. ぱす より:

    飲み疲れない。食べつかれない・・がコンセプト。
    いいお店に出会えましたね。

    箕面のゆずビール。箕面と言えば猿ですね(笑)
    ユニークなビールに思わず、笑ってしまいました。おそろいのグラスも可愛いですね。
    蛸のカルドソ。初めて目にしたお料理です。

    • さえ より:

      ぱすさん
      ほんと、いいお店に出会えました。
      箕面、お猿さんがいっぱいいるところなんですね。
      知りませんでした。ビールで知る、というのもおもしろいですね。
      ラベルとグラスのお猿さん、ユニークですよね。
      わたしも「カルドソ」という名前は初めてでしたがなつかしい味がしました♩

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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