庭仕事をしていて、ふきのとうを見つけた。
「えっ? 今頃ふきのとう?」
まだ蕾であるが、狂い咲きと言っていいだろう。
【狂い咲き】
初冬の小春日和の頃、時節外れに花が咲くこと。また、その花。返り咲き。 季語は 冬。(大辞林より)
これを見て、ああ、もう初冬の小春日和なんだ、と思った。
「小春日和」は好きな言葉のひとつだ。それなのに、今現在が小春日和だと思い出しもしなかったのは、11月だというのにきりっと冷え込んだりもせず穏やかな天気が続いていたからにほかならない。
せっかくなので「小春日和」を『空の名前』(光琳社出版)で調べてみた。
【小春日和】
陰暦10月の異称で、陽暦では11月から12月上旬になります。この頃はもう寒くなり、風が冷たく感じられます。ところがこの時期に、暖かで穏やかな、まるで春を思わせる陽気になることがあって、これを小春日和と呼んでいます。
沖縄では、「十月夏(じゅうがつなつ)」「夏小(なつがま)」。
ドイツでは、9月後半から10月後半の暖かな日を「老婦人の夏」、ロシアでは「婦人の夏」と呼ぶらしい。イギリスでは、11月11日の聖マーチン祭にちなんで「セントマーチンの夏」と呼び、北アメリカやヨーロッパの様々な国で「インディアン・サマー」と呼ばれているそうだ。
「春」ではなく「夏」と呼ぶのは、緯度の高い国の春はまだ寒く、夏の方が快適に過ごせるからだとか。
ちなみに、小春日和の季語も、狂い咲きと同じく「冬」だ。
まだまだ秋だと思っていたのに、いつの間にか冬が来ていた。来年の話をしても、すでに鬼は笑わなくなっている。
ふきのとうじゃなくっても、こんなに穏やかすぎる11月じゃ、年末までゆったりたっぷり時間があるような気がしちゃう。
カレンダーをしっかり見て、頭を冬モードに切り変えなくては。
真ん中に太った雌花、周りに雄花が5つもついていました。食べる?
クリスマスローズを植え足しました。298円で売ってた!
2つで売り切れでした。根づくといいな。
きのうの夕方の八ヶ岳です。夕闇と雲をまとっています。
「狂い咲き」って、ちゃんと当てはまる季節があったんですね。
季節関係なく、その時期じゃない時に咲くことだと思ってました。
ふきのとう、ほんと、狂い咲きですね~
「小春日和」も秋の言葉だと思っていたら、初冬なんですね。
それにしても、各国では色々な呼び方があるのにびっくりしました。
「インディアンサマー」っていうお店があるんですけど、そういう意味だったんですね。
ひとつ賢くなれたかな!?(笑)
ユミさん
わたしも、調べるまでそう思っていました。
ふきのとう、どうしちゃったんでしょうね~
「小春日和」は好きな言葉だったので、11月辺りに使うって知っていたんですが、そこでふきのとうに出会うとは・・・。
アメリカで「インディアンサマー」には、家じゅうのものを干すって聞いたことがあったんですが、ヨーロッパ方面では婦人がのんびり日向ぼっこするイメージ。感覚の違いがまたおもしろいですね~
『空の名前』開くたびに新しい発見があります♡
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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