驚いた。
新田が、キムタクかあ。で、尚美が、長澤まさみ?
わたしのなかでは、意外なキャスティングだった。新田は30代半ばのイメージだったし、尚美はもっとかたい雰囲気の女優だろうと思っていた。
しかし東野圭吾は、キムタクをイメージしながらかいていたと、パンフレットにある。彼のキャストで映画化の依頼が来たからOKしたのだと。
この映画は、楽しんできた東野圭吾のシリーズだ。
『マスカレード・ホテル』は、2014年に文庫を読んでいるから5年前になる。
ストーリーは、一流ホテルコルテシアに、警察から異例の捜査が持ち込まれた。連続殺人事件の次の犯行がコルテシアで起こる可能性が高く、刑事達をホテルマンに化けさせ、潜入捜査を行うというものだった。尚美は、フロントクラークに化ける若手刑事、新田の教育係となる。
『マスカレード・イブ』も、2014年に発売されている。「イブ」という言葉通り物語序章の立ち位置だ。「ホテル」での事件が起こる前の主人公ふたりを短編4編で描いている。
『マスカレード・ナイト』は、1年ほど前に発売。映画その後のストーリー。事件はふたたび起こる。映画続編も、あるかもね。
ひとりふらりと観に行ったのは、意外と感じたキャストふたりの『マスカレード・ホテル』が観てみたくなったから。どちらも好きな役者だ。
小説を読んだのだから、当然、犯人は知っている。
犯人知ってても楽しめそう。その期待には応えてくれた。なにしろみんな怪しい。ちょっとしか出てこない客でさえ、もしやと思える怪しさがある。刑事すら怪しく見えてくる。その辺りが上手い。5年前に読んだ小説の細部など、覚えているはずもないし、推理が揺れる。続編の『マスカレード・ナイト』も脳内でごっちゃになる。
重厚な音楽が、ホテルという特別な場所でいつもの自分ではない仮面を被る人々の雰囲気を醸し出し、人ひとりひとりを捉えていたカメラが、ホテルの玄関までスーッと流れるように引いていく。繰り返されるそんなシーンにも、ワクワクした。そして、キムタクは歳をとったがやはりかっこいい。立ち姿がいい俳優は絵になる。
小説と同じく楽しめたのは、ホテルマンのプロ意識と刑事のそれだ。2つのプロ意識はまずぶつかり合い、そして認め合っていく。プロとしての仕事を貫く人たちの魅力が、そこここにあふれ出た映画に仕上がっていた。
『マスカレード・ホテル』のパンフ。黒にゴールドの文字。模様はホテル・コルテシアのマークです。
ホテル・コルテシアの制服姿のふたり。黒のスーツにゴールドのネクタイ。
宿泊客がまた、豪華俳優陣です。ちょっとだけ明石家さんまが出ているそうですが、わかりませんでした。これから観る方は探してみるのもご愛敬。帽子をかぶった紳士姿らしいですよ。
長澤まさみのドレス、素敵だなあ。
「マスカレードホテル」面白そうですね。
映画館の、コマーシャルで見た時、一瞬「有頂天ホテル」と、似ているなあと、思っていました。
東野圭吾なら本格的ミステリーですね。
以前東野圭吾は、よく読みました。息子らも好きで、順番に読んでいました。
一冊が時間を忘れてあっと言う間に読めて、惹き込まれました。
手紙や、秘密や、…映画も良かったなぁと思い出しました。
長澤まさみは、セカチューですね!
あの映画は何度見たでしょう。
いい映画目白押しですね!
私も見たい映画を時間を見つけてはと思っています。
ぱすさん
おもしろかったです♩
『有頂天ホテル』はコメディですよね。同じくホテルを舞台にしていますが、本格ミステリーです。
でも、多くの人のドラマが展開されるという点では、共通するものがあるかも知れませんね。
東野圭吾、わたしも、夫と娘と交替で読んだ記憶があります。
長澤まさみは、映画の前のCMで『コンフィデンスマン』がやっていて、まったく違う役柄で主役ができる役の幅が広い女優なんだな~って実感しました。
セカチューがデビューでしたっけ。
ひとりの夜に、夕方からイオンモールに観に行きました。いい気分転換になりました♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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