マドリッドからレンフェの急行に乗り、北西へ2時間40分。サラマンカへ、やって来た。
古代ローマ人に築かれた交易路「銀の道」と、巡礼の道「カミーノ・デ・サンティアゴ」が交差する街だ。
ここサラマンカの中心となる「マヨール広場」は、スペイン一美しい広場と言われている。
「スペイン一美しい広場が、たくさんあるってことかな」
「スペイン一美しい村も、70以上あるもんね」
ふたりそんな戯れ言を交わしつつ、まずは「マヨール広場」へと歩いた。
そこは広く、そして美しい広場だった。
それでも、スペイン一美しい広場はたくさんある説が覆るほどかといえば、ほかにも同じくらい美しい広場があるようにも思えた。
一日目は午後に着いたので、カテドラルや貝の家、サラマンカ大学など、主要な建造物の外観を見て歩くに留めた。
そして宿の近くで食事をし、夜のサラマンカを歩いた。そのとき不意に「マヨール広場」に出た。
そこで見た光景は、形容しがたいものだった。
そこには確かに、スペイン一美しい広場が広がっていたのである。
「マヨール広場」です。何か、イベントの準備中でした。
インフォメーションで英語の地図が欲しいというと「どこから来たの?」と訊かれ「ハポン」とスペイン語で言うと、日本語のパンフレットを持ってきてくれました。
「マヨール広場」からすぐの「貝の家」です。
なかは、図書館になっています。帆立貝は、巡礼の道「カミーノ・デ・サンティアゴ」のシンボルです。
「サラマンカ大学」です。
このファサードのなかの蛙を探すと、大学に入学できるといわれていて、旅人は蛙を探すのがお決まり。
探そうと思った途端、親切なご婦人が「あそこにいるわよ」と教えてくれました。自分で探したかった! でも、教えてくれなかったら見つからなかっただろうなあ。
歩いていると、ガイドブックには載っていない不思議な建物に出くわします。
こちらは、美術館のようです。学生の街だからでしょうか。小さな美術館がいくつもありました。
至る処に一風変わったブロンズ像も。
夜の「マヨール広場」は、ほんとうに美しかった。photo by Yasuo Maeda.
手前に見えるのは、サラマンカの「マヨール広場」やカテドラル」などがユネスコ世界遺産に登録された記念プレートです。1988年に登録されたんですね。photo by Yasuo Maeda.
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。