ローマに帰り、まずヴァチカンの「サン・ピエトロ大聖堂」へ行こうということになった。
クーポラに上るには、毎日長蛇の列ができるため、開場8時前に到着。すでに100人ほどが並んでいたが約15分で入場。エレベーターはさらに10分待ち、そこから320段の急な階段を上る。
途中、なかから大聖堂を見下ろし、クーポラを間近に見上げられる場所があり、みなそこでしばし上や下を見てはため息をついていた。
階段も上の方になると、クーポラのカーブに合わせ身体を傾けながら上らなくてはならない。足がガクガクし息が切れても、まだ着かない。
これ、永遠に着かない奴? と思った頃に、ようやく外の明かりが見えてきた。空だ。
ヴァチカンのこともよく知らず、ここまで上がってきてしまった。
クーポラの美しさと荘厳さを、青空が演出している。
しかし、楽しみはまだこれからだ。下りの経路を進むと「サン・ピエトロ大聖堂」のなかへ降り立った。
ここでは、いちばんに見たいと思っているものがあった。「ミケランジェロのピエタ」だ。
その美しさに、息をのんだ。
これまでも「ピエタ」と呼ばれる彫像を見てきたけれど、初めて息子に思いが及んだ。
息子であるキリストを抱くマリアに、いつしか寄り添っていた。
まるで、生きているかのように見えたからかもしれない。
遠く見える「サン・ピエトロ大聖堂」を目指して、みんな歩いていました。
並んでいるときに撮ったサン・ピエトロ広場の回廊。140もの聖人の像が並びます。
階段を上り始めてすぐ、大聖堂のなかを見下ろせる回廊になっている場所に着きました。なにか式典をしていたのかな。パパもいらしたのかも。
そして、見上げると間近に迫るクーポラが。
そこから、狭かったり螺旋だったりする階段を上って。
クーポラに上ってみた風景。サン・ピエトロ広場と歩いてきた道が見えました。
階段を下りたテラスから見たドゥオーモ。
ファサードの11人の聖人たちも後ろ姿で、並んでいました。
帰りはエレベーターを使わずに階段で下まで降りて、大聖堂のなかへ。ベルニーニ制作の司教座。
そして、同じくベルニーニの大天蓋「バルダッキーノ」。
ミケランジェロのピエタの美しさには、言葉が出ませんでした。ミケランジェロが、唯一サインを入れた作品だそうです。
こんにちは~。
ローマ旅行記、ゆっくりと拝見しています。
「サン・ピエトロ大聖堂」は世界三大宗教空間のひとつですね。
一度は行ってみたいと思いながらガイドブックだけは持っています。(笑)
お写真を拝見していると外から眺めるよりも中の方が大空間に感じます。
中の人の大きさから比較すると
あのファサードの11人の聖人たちも有に3㍍以上はあるんじゃない?
と思いました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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