お田植えまえの水を張った田んぼを、水張田(みはりだ)というそうだ。
長く短歌を詠んでいる義母に教わったので、短歌で使う特別な言葉なのかもしれない。
リビングの北窓から、その水張田が八ヶ岳の麓に広がる風景を日々目にしている。贅沢なことである。
リビングの窓からふたたび八ヶ岳が眺められるようになり、実感する。
ちょうど『おかえりモネ』でも山の天気の急変の恐ろしさを今週とりあげていたけれど、山の天気は本当に変わりやすい。
雨からも風からも守られた家のなか、リビングの窓から眺めているだけでも、頭を出したり、雲隠れしたり、八ヶ岳も忙しそうだ。
けれどすっかり雪が解けた八ヶ岳は穏やかな夏の顔をしていて、人間がお田植えの準備をする様子を、目を細め眺めているかのようにも見える。
それはわたしが、水と緑の田園風景に穏やかな心持ちでいるからだろう。
水張田は山を映し、山は人の心を映すのだ。
きのうの朝7時、リビングから見た風景です。
八ヶ岳が、雲のなかから顔を出していました。
これは雲でしょうか、霧でしょうか。
朝8時には、すっかり隠れてしまいました。
午前11時。晴れ渡りました。
2階のキャットウォークから撮った風景です。
水張田が広がっていますね。
水張田、日本の美しい言葉ですね。
こちらも水張田の美しい時期になりました。
リビングからの眺めが素敵ですね。そしてキャットウオークからの眺め、さえさんは毎日こんな贅沢な風景を楽しんでおられるのですね。
コンデジを買いました。
さえさんのカメラとはちょっと違うようですが、キャノンのものです。
コンデジの記事、とても参考になりました、ありがとう。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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