知り合ったばかりの近所の農家さんに、白菜をいただいた。
「黄心(きごころ)」という名だという。
なかが黄色い、黄芯白菜だ。
切ってみると、ホッとするようなやわらかな黄色の葉が顔を出した。
最近スーパーでも黄芯白菜を見かけるようになったが、もっとオレンジに近い色をしていたように思う。品種が違うのかもしれない。
黄ごころは、鍋に入れると食べ応えもやわらかく瑞々しくて、すばらしく甘かった。
改良を重ね、野菜はどんどん美味しくなる。
でもそれは、育てる人の手があるからだ。
明るくやわらかな黄色い心を持つ白菜。
冬本番をこれからに控え、早くも早春の菜の花畑を思い出した。
きれい。葉と葉のあいだが空いていて、半分を鍋1回で食べきりました。
ごく普通の寄せ鍋。鶏や鶏団子、ホタテや鱈などを入れて。
煮ても黄色くて、うれしくなりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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