県内の富士川町にある大柳川渓谷を、歩いた。
「紅葉には、まだ早いね」
「少しだけ、早かったかもね」
夫とそんな言葉を交わしながらも、けれどいくつもの滝が点在する渓谷の遊歩道は、とても気持ちがよかった。滝好きのわたしは、おーっと歓声を上げながら歩く。
揺れる急な階段になった吊り橋を上り、巨大な石のあいだを抜ける山道を歩き、川沿いを上る遊歩道を楽しんだ。
コロナ禍で、だから手摺りにあまりつかまりたくなかったけれど、階段よりアーチ型に虹の反対にたわむようになった吊り橋が滑る。しっかりつかまって渡った。
そんなあれこれの心配もまだまだあれど、秋の散策。いいものだ。
帰ってきて、ネットで歩いた渓谷を調べてみた。
突発的に出かけた先で寄ったので、下調べは何もしていなかった。
その記述を見て、あ、これ見てない! と思った滝がある。
〈天淵の滝〉
運がよければ滝壺が「富士山」のように見えます!
けれど写真を見返すと、あった。その「富士山」がしっかり写っていた。
ぼんやり見ているとわからないものが、たくさんあるのだよ。
写真のなかの「富士山」がそう教えてくれている。
階段になっている吊り橋は、初めての体験でした。
小さな滝が、たくさんありました。
「にこ淵」を思い出すような滝も。
アーチ型になっている吊り橋は、階段より滑って怖かった。アーチの感じが写真だとわかりませんね。
「天淵の滝」です。ほんと、富士山に見える~
苔生している大きな石。好きなんだよな~こういうの。
「竜馬淵」は「りゅうま」と読むんだね。
紅葉には、まだ少し早かったようです。
最初に上った階段吊り橋のもみじが、いちばんきれいだったかも。
そして、駐車場のもみじ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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