夫の写真展がぶじ終わり、ホッとしている。
搬出の手伝いに行った東京では、浅草に2泊した。夫がせっかくだから浅草を撮りたいと、ギャラリーには少し遠いが浅草泊を選んだのだ。
その浅草で、なつかしい炉端焼きの店へ行った。
「炉ばた焼たぬき」のことをかいた記事は、なぜか今でもこのブログのレビュー数ランキング5位までをキープしているので、たまに開いてみる。
「ヒライス HIRAETH」というタイトルだ。
日付を見てみると、5年前の春だった。
店は、変わっていなかった。
ただ、英語対応のメニューがあり、カウンターの隣には英語をしゃべる外国人が座っていた。
週末の浅草は、道を歩いていても外国人の方が多いくらいだったから(いや、80%くらいが外国人のように見えた)当然だ。
焼き立てのものを、大きなしゃもじで出してくれる炉端焼き。
外国人でなくとも、大喜びだ。
「スペインのタパスと似てるよね」と、夫。
タパスといえば、サン・セバスティアンを思い出す。カウンターに彩り鮮やかに並べられた料理が印象的だった。
ここではそれはないが、スペインでも、カウンターに並んだ食材を”これ”と指さすと、焼いたり温めて出してくれた。
たしかに、似ている。
どこで暮らし、どんな言葉をしゃべっていても、こと食に関しては共通するところも多いのだろう。
この雰囲気は、記憶にありました。右端のピンクのメニューが英語対応。
変わらない良さ、というものを感じますね。
最初のししとう焼き。すぐに出てきたのに、すでにビールは……。
しゃもじに乗せて出してくれましたが、その瞬間は写真に撮れませんでした。
5年前の写真です。さざえ食べてる~
ホッケとモツ煮。厚揚げ焼きも、美味しかった。
狸の灰皿や爪楊枝入れも、健在でした。
入口にも狸さんいっぱい。
年季が入って、さらにいい雰囲気になっていたように思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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