パンパネイラから車で走り出すと、すぐにカピレイラに着いた。
白い家と平らな土の屋根、きのこのような煙突は、ベルベル人が遺した伝統建築が特色。パンパネイラと同じだ。
ここカピレイラは、パンパネイラと同じ特産品のカラフルな手織りの織物のほか、籠や革製品が売りらしい。
革製品の店は、『「スペインの最も美しい村」全踏破の旅』に載っていた「ブラウン・ホセ」があり、じっくりと見ることができた。
また、布製品こだわりの店「TENCANTA」を見つけた。
スペイン滞在中、何かひとつ気に入ったのもを見つけたいとずっと思っていた。それなのに、何ひとつ見つけられずにいるうちに旅は終わろうとしている。
だが、見つけられないのなら、それでもいい。
ただ出会いがなかったとあきらめ、ムリに好きでもない高価なものを手にしたりはしないと決めていた。
それが、この小さな村で見つかったのである。
手作りの布バッグで、肩掛け、リュック、たすき掛けと3wayで楽しめる。シックな色合いと布の肌触りがなんとも心地よかった。値段もリーズナブルだ。
カピレイラは、こうしてわたしにとって特別な村となった。
パンパネイラと似た白い家と煙突が立ち並ぶ、シエラ・ネバダ山脈南斜面の小さな村で過ごした時間を、きっとわたしは忘れないだろう。
村の入口に当たる道沿いには、籠の小物が並ぶ店がありました。織物もカラフルでした。
煙突のオブジェがあったので「カピレイラ」とかかれているのかと勘違いしてパチリ。「パンデリア」パン屋さんでした。
この煙突が可愛いと人気なんです。
水路はなかったけど、水場はありました。
目抜き通りには、やっぱりカラフルな布や革製品のお店、カフェが並んでいて、ここでランチしました。
「carne de ajoes」にんにく風味の肉。ビールが飲めないのが残念なほど、いろいろなスパイスが利いていて美味しかった。
目抜き通りの突き当たりにあった布製品のお店「TENCANTA」。
近くにあったら通い詰めそうな素敵な雑貨屋さんでした。
気に入った3wayバッグ。
村人たちが通う「ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・カサベ教会」。
帰りの車から見えた「カピレイラ」(左)と「ブビオン」(右)の家並み。
最後に立ち寄った「ブビオン」はシエスタで、村はすっかり眠っていました。記事はかけそうにないな。
帰りに休憩したグアダルフェオ川のダム湖「Dam Rules」。水が青くて気持ちよかった。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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