フリヒリアナ、パンパネイラ、カピレイラ、ブビオンと、アンダルシアの小さな村を回り、帰りにロンダで1泊した。
グアダレビン川の浸食で街が削られていった、断崖絶壁の上に広がる街である。
昨年旅したローマ近郊のチヴィタ・ディ・バニョレージョを思い出す。だがロンダは、観光の街として栄えた歴史も長い。
新市街にはバルが並ぶ通りがひしめき、日が暮れると人が溢れ出す。
ロンダの大きな観光スポットは、ひとつ。
「puente nuevo(プエンテ ヌエボ)ヌエボ橋」だ。
川の浸食で削られた断崖絶壁の街の象徴となっている。
ところが。情報も少ないスペインの旅あるあるを突きつけられた。
『地球の歩き方・スペイン』に載っていた「ヌエボ橋」ビューポイントが閉鎖されていたのである。
がっくりしつつも街歩きを楽しみ、夕刻の「ヌエボ橋」を見える範囲でカメラに収め、翌朝は、もうひとつの新旧市街を結ぶ古い橋「Puente viejo(プエンテビエホ)ビエホ橋」方面から見てみようと計画を変更した。
翌朝、小一時間ウォーキングして「ビエホ橋」まで行くも、見たかった「ヌエボ橋」は見ることができず、車で来たからこそ行けるビューポイントへと向かうことにした。
そこはナビもお手上げの場所で、何度もUターン。細い道が続く旧市街のなかまで入り込んでしまい、四苦八苦した。
車中にあきらめムードが漂い、もう辿り着けないかとくねくねと細い未舗装の道を走り続けた先に、ようやく「ヌエボ橋」が見えてきた。
切り立った崖の上で、街と街をつなぎ続けてきた「新しい(ヌエボ)橋」が建てられたのも、すでに200年ほど前になる。
こうして橋を見ようと躍起になる人間たちを、物言わず見守る姿がそこにあった。
最初に行った新市街の展望台から見た「ヌエボ橋」付近。背筋がぞぞっとなるほど、高い!
1枚目の写真を撮ったのは、この写真の展望台の突き出たところ。あとから、ふたたびぞぞっとなりました。
「ヌエボ橋」の端っこから撮った「ヌエボ橋」です。
そこから見た夕焼け。南アルプス連峰を思い出しました。
翌朝は、写真左手の古い橋「ビエホ橋」を渡るウォーキングコースに挑戦しました。
コースの展望スポットから見た「ヌエボ橋」。
そして、着いた~レンタカーで辿り着いた「ヌエボ橋」ビューポイント。人がけっこういました。
写真ではうまく伝わらないほど、迫力がありました。
左手には、アンダルシアの風景が広がっていて。
右に少しずつスクロールして。
「ヌエボ橋」。この橋の両側に街が広がっているなんて、最初にこの風景を見ていたら信じられないだろうな。
帰国してから記事をかくのが、楽しみです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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