簡単な御節を作り、三段の重箱に詰めるのが、いつの間にか我が家流になっている。
「一の重」には黒豆などの祝い肴
「二の重」には伊達巻や紅白なますなどの口取りや酢の物
「三の重」には海の幸が中心の焼き物
「与の重」には山の幸が中心の煮物
「五の重」には神様から授かった福を詰めるために空に
こういう風習を取り入れつつも、自分がやりやすいようにしていき、定着していった形なのだと思う。
さて。今年は、初めて「栗の渋皮煮」に挑戦した。
冷凍庫に、秋に収穫した庭の栗があり、それを使わずに甘露煮などを買うのははばかられてのことだ。
甘露煮にしなかったのは、皮を剝かない渋皮煮の方が簡単だろうと踏んだからで、しかし、これがなかなか手のかかる料理だった。
灰汁抜きと、渋皮の掃除がけっこう手間なのだった。
その上、渋皮に傷をつけたらもうその栗は使えないとレシピにあり、別にいいじゃんと傷ありも何個か煮てみたら、渋皮がはじけて反り、いいじゃんとは言えない見栄えになってしまった。
初めてのことに挑戦すると、ネットにはかいていない体験ができる。
初めての「栗の渋皮煮」から、そんなことを教えられた今年の御節作りだった。
大晦日の夕方に、詰め終えた御節。
一の重に、栗の渋皮煮を詰めました。
二の重には、たんぱく質系。伊達巻きではなく茹で卵、というのは義母流を真似て。
三の重に、お煮しめ。というのが、我が家では定着しています。高野豆腐の切り方も、義母に教わってずっと続けています。
元旦の朝餉の風景。
お雑煮は、鶏を入れたおすましに三つ葉と柚子を散らしたシンプルなものです。
渋皮煮、完成の図です。
☆これをかき終えた元旦の夕刻、大きな地震のニュースが飛び込んできました。心配です。
さえさん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
きれいな、そして美味しそうなお節料理ですね。
こちらを拝見し、私もお重に詰めてみればよかったと思いました。
渋皮煮、何度か作りましたが手間がかかり、毎年は作っていません。
渋皮のお掃除が大変でしょう?
甘露煮の方が簡単ですよ!
何年か前、大きな栗を頂き、皮を剥いてお砂糖を入れて薄味に煮て、ジッパー袋に入れて冷凍したことがあります。
これが使いやすくていろんなものに仕えて便利でした。
薄味なので、甘露煮にもできるし、栗ご飯や茶わん蒸しにはそのまま使えました。
新年早々能登の地震でどことなく気持ちが晴れません。
秋田の方に寒い土地ですから、本当に気の毒ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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