友人が、「なつかいいでしょ」と、五島うどんを送ってくれた。
以前、ご主人の転勤でしばらく長崎県の五島列島で暮らしていた友人で、そのとき遊びに行ったのだった。
写真を探したが、見つからなかった。
まだスマートフォンもなかった時代。いつ行ったのかすら、うろ覚えだが、五島うどんの美味しい店へ連れて行ってもらった。その美味しさは忘れられない。
そのとき、知ったのだった。
五島うどんが、「日本の三大うどん」のひとつだということを。
あとのふたつは有名すぎる。香川の讃岐うどん,秋田の稲庭うどんだ。
五島うどんは、食べ方も一風変わっている。
茹でたうどんを鍋ごとテーブルに出し、生卵、醤油、鰹節を混ぜたものにつけて食べる「地獄炊き」と呼ばれる食し方。
鍋の湯がぐつぐつ煮立っていたから、そう呼ばれるようになったとか、「すごく美味しい」が「地獄美味しい」に聞こえたからとか、諸説あるようだ。
生卵が絡んだ細いうどんを口にした瞬間、あ、この味。と思った。
たしかに、なつかしかった。
五島うどん。茹で時間は6分~8分(お好みで)の細麺。うどんは、ずっと細麺派です。もしかしたら、五島うどんの記憶から?
そうそう。この地獄炊き。焼きあごスープ入りでした。
ぐつぐつ煮立っていませんが、一応地獄炊き風。ひとりご飯です。
生卵に醤油と鰹節オンリーで食べるのが、ひとつ。
焼きあごのスープで食べるのも、美味しい。細麺が魅力です。
まずは、素うどんで味わってから、薬味を入れました。温まりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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