前回から気になっていたピントの遺跡、「エボリの塔」の歴史ツアーに参加した。
16世紀のスペイン貴族で、才覚あふれる美しい女性として知られたエボリの王女アナ・デ・メンドーサ・デ・ラ・セルダが幽閉されていたと伝えられる遺跡だ。
ツアーは、参加者10人ほどでガイドの女性が案内してくれた。ツアー以外では、入れないらしい。
ペドロが電話予約して、同行してくれた。
この塔には、エボリの王女のほかにも、スパイ容疑をかけられたスペイン国王フェリペ2世の書記官アントニオ・ペレスなど、数人が数ヶ月にわたり幽閉され、なかにはその家族、子供たちもいたという。
およそ500年前、この塔に半年ものあいだ閉じ込められていた女性の日々の暮しを思いながら、塔のなかを歩いた。
小さな出窓の前にはアンティークなストーブが置かれ、どんな思いで窓の外を眺めていたのか身につまされた。この小さな窓だけで、外の世界とつながっていたのだ。
解説は、Google翻訳では、たぶん1/4も聴きとれなかったと思う。
だが、真摯に伝えようとするガイドの女性や、ときおり質問したりうなずいたりする参加者、神妙な表情の子供たちなど、この塔がピントの町にとって大切な歴史遺産なのだということがわかった。
塔の屋上からは、ピントの町が見渡せた。
ガイドの女性が、ここピントはイベリア半島の中心なのだと、四方を見渡しながら教えてくれた。ピントの町を愛おしく思っているのだということが伝わってきた。

Torre de Eboli「エボリの塔」です。全容を初めて観ました。

1階には、4人の王とイザベル王女の肖像画が、飾られていました。

細い螺旋階段を上って。

2階です。幽閉されたエボリの王女アナが眺めていたと思われる窓。丸いストーブが置かれていました。

3階。ガイドさんの解説に、耳を傾けて。わたしたちは、Google翻訳で訊きました。

片方の目が不自由だったという、エボリの王女アナ。

ここに寝ていたのかな?

屋上に上がって、ピントの町を眺めました。

レンフェのピント駅も、見えました。

真ん中に見えるのが、クリスマスコンサートに行った「サント ドミンゴ デ シロス教会」。

遠くには、「天使の丘」と呼ばれる小高い丘も見えていました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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