旅の終わりは、経由地ロンドン。
自由時間は1日だけだったので、「大英博物館」をゆっくりと歩いた。
見尽くせないほどの所蔵品が並ぶというので、『地球の歩き方』に載っているものをじっくりと見たり、イースター島のモアイ像の後ろ姿を何度も眺めたりした。
ロンドンは2度目。といっても、行きの経由地だっただけ。娘のハズバンドのお母さんと食事したり、ブライトンへサッカー観戦に行ったりもしたので、ロンドンを知っているとは言いがたい。
ただ、2度目だったからできたこともあった。
「こんなところに、チャイ屋さんがあるよ」
「朝ご飯、食べに来ようか」
そう話していたチャイの店で朝食は実現することなくマドリードに向かったが、2度目で叶った。
「ロンドン・パブに、スコッチを飲みに行きたい」という夫の願いも。
そして、これはロンドン云々の話ではないが、セゴビアで内覧できなかったテンプル騎士団が建てたという教会。これも、ロンドンで行くことができた。
電車もバスも乗り方がわかるので、街歩きも気が楽。歩きやすかったということも大きいのだろう。
そんな2度目のロンドンは、1度目とは違う顔をしていた。
人はこうして、その土地、その場所に慣れ親しんでいく。
ただし、そこで暮らしている人に見せる顔は、2度や3度では見られない。まだまだ、よそゆきの顔だ。
ひと月過ごしたピントの顔も、たぶんまだまだよそゆきなのだろう。
それでも、ああ、こんな顔もあるんだと知ったことも多い。
「hasta luegoアスタ ルエゴ(またね!)」
いつも行くスーパーの店員も、わたしのたどたどしいスペイン語に微笑み、笑顔でいう。他意はない。みなにそう挨拶するというだけのことだ。スペインは、そういう国。ピントは、そんな街なのだ。

朝ご飯を食べたチャイの店「Chaiiwala」。

朝食は、ロティで具を包んだもの。わたしはスパイシーチキン。夫はベーコンエッグ。もちろん、チャイと。

「大英博物館」外観。入館無料でしたが、ネット予約は必須。並ばずに入れました。

イースター島のモアイ像。

後ろ姿が見られて、うれしかった。

博物館からバス&徒歩で20分ほどで着いた「テンプル教会」。まさかの休館日? と思いきや、なかから人が出てきて、閉まっていたドアが開きました。

ステンドグラスのブルーが印象的。祭壇に向かわず中央に向くミサのベンチ、初めて見ました。

教会上部から。テンプル騎士団の教会作りの特徴は、円形部分にあります。エルサレムの聖堂を模しているそうです。

パブ「George&Dragon」。

かっこいいパブでした。

宿泊したアクトン・タウンは、イーリング・コモンの隣町。朧月夜のせいもあり、ハリーポッターの世界にいるようでした。

ロンドンヒースロー空港の朝焼け。長い旅が終わりました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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